Number_i「怒涛の1年」を総括 世界でぶちかました3人の快進撃を振り返る
コーチェラでの有言実行、『No.O -ring-』で見せた幅広さ
結成当初からグローバルな市場を意識していたNumber_i。海外のオーディエンスに直接実力を見せつける機会は結成から約3カ月後にやってきた。4月14日、世界最大級の音楽フェスティバル「Coachella Valley Music and Arts Festival 2024に初出演。MOJAVEステージで行われたアメリカを拠点にアジアの優れた才能を世界に向けて発信する音楽レーベル・88rising主催の「88rising Futures」ステージに新しい学校のリーダーズ、Awich、YOASOBIと共に登場した。 平野がドスの効いた声で「Hey! What’s up Coachella! We are Number_i. Hope like this song!」とシャウトし、海外初ステージをスタート。1曲目は「FUJI」。平野は「半端じゃない数を連れてけるように 足腰鍛え上げて今会いに行く」というラインを、自らの足腰を指差しながら「今会いに来たぜ」に変えてラップし、有言実行ぶりを見せつけた。神宮寺の英語の曲紹介から鮮烈のデビュー曲「GOAT」を披露。終盤にはGOT7のメンバーであり、ソロアーティストとしても活躍するジャクソン・ワンが登場し、巧みなアレンジを加えながら歌唱&ラップ&ダンス。初の海外ライブでグローバルアーティストとのコラボも実現させた。 5月27日には1stミニアルバム『No.O -ring-』をリリース。リード曲の「BON」は平野紫耀プロデュース曲。盆栽をテーマに制作された。「盆栽は100年、何百年とかけてあの形になる。自分たちもファンに支えられて成長するということを表現したい」。そんな平野の想いが込められている。笙や鈴の音が鳴り響く雅楽や琴や三味線のような音、祭囃子風の展開、民謡のような歌唱が導入されたヒップホップ曲だ。時折ジャージー・クラブやダブステップの要素も感じられ、情報量が多くエッジが効きまくっている。まず平野が「王者が搔っ攫う 頑丈に閉ざした君のハートを奪う 地位名声より大事なもの Let‘s GOAT」とNumber_iの今と未来をスピット。岸が「風来坊Notアイドル No No 世界を背負うBad Boy 乗り込みなTo Be The World」と決意を露わにし、神宮寺が「残すこの先に咲くワード」と「盆栽」とNumber_iを重ねて見せる。胸を勢いよく突き出す振付も話題になった。 『No.O -ring-』は全曲3人それぞれがプロデュースを担当。神宮寺がプロデュースしPUNPEEが詞曲編曲を手がけた「SQUARE_ONE」や岸がプロデュースした80sシンセポップ「No-Yes」、平野がプロデュースした王道Jポップな歌もの「i」といった楽曲も収められ、Number_iの音楽性の幅広さを示した。