【陸上】男子100m坂井隆一郎 ケイレンで最下位も大事には至らず「まだ身体がついてこなかった」/セイコーGGP
◇セイコーゴールデングランプリ(5月19日/東京・国立競技場) 世界陸連(WA)コンチネンタルツアー・ゴールドのセイコーゴールデングランプリが行われ、男子100mで昨年の日本選手権覇者・坂井隆一郎(大阪ガス)は、スタート直後に両脚の内転筋がつり、12秒34(-0.1)の9位でレースを終えた。 ゴールデングランプリの結果をチェック! 前日会見で、「自分の走りをしっかりすれば、自ずと結果はついてくる。しっかり自分の走りができるようにがんばりたい」と語っていたとおり、予選の走りは悪くなかった。同組だったサニブラウン・アブデル・ハキーム(東レ)には先着されたものの、10秒10(+1.0)の2着で危なげなく決勝進出を決めていた。 ただ、決勝では「スタート前から少しつりそうだったのが、1歩目、2歩目で来てしまった」と明かす。「そのまま押したら行けるかなと思いましたが、それをしたことでふくらはぎが余計につってしまい、もう無理でした」と振り返る。幸いにも深刻な状況には至らなかったようで、坂井は「ケガはまったくしていません」と苦笑いを浮かべた。 「1週間前の木南記念より出力が上がって、予選はタイムを狙ってはいなかったですが、10秒10まで上げられて、そこにまだ身体がついてこなかったです」 坂井はこの結果を失敗ではなく、むしろ今後への手応えと捉えている節さえある。「このゴールデングランプリで調子が上がってきたので、今回1本目をしっかり走って、2本目もつりながらでしたが走り切れた。身体には刺激が入ったので、今後は大丈夫だと思います」と前を向く。 大一番はこれから。そんな雰囲気を漂わせて、坂井は会場を後にした。
月陸編集部