三菱商事・KDDI・ローソン、AI+DX技術を用いた「未来のコンビニ」への変革に向けた取り組みスタート
三菱商事とKDDI、ローソンの3社は9月18日、ローソンを「未来のコンビニ」へと変革する取り組みを開始すると発表した。「Pontaポイント」が絡むKDDIの有料会員サービスやpovoとの連携を強化するほか、2025年春には店舗業務のロボット化やリモート接客を取り込んだ実験店舗を東京・高輪に2店舗開店する。
ローソンの「未来のコンビニ」への変革に向けた取り組みは、三菱商事とKDDIの2社が有する事業基盤やAI・DX技術を活用し、「Real×Tech Convenience」の拡大を推進するという。KDDIが2025年春をめどに本社を移転予定の東京・高輪の「TAKANAWA GATEWAY CITY」に、ローソンの実験店舗を2店舗開店。実証結果をもとに「Real×Tech Convenience」の仕組みを構築し、他店舗への拡大もめざすとしている。
実験店舗では「スマホレジ」「AIサイネージ」などの機能を導入予定。「スマホレジ」は、店舗内でのフリクションレス決済を実現するほかスマホを介した商品レコメンドの実施を検討している。「AIサイネージ」では、AIカメラ活用によるユーザーの属性や会員情報に合わせたお勧め商品やキャンペーン情報の表示を実施。そのほか「店舗業務の最適化」として、品出しや店内清掃、商品配送などの業務に対するロボット活用を進める。 また「次世代リモート接客プラットフォーム」の導入も検討しており、専門スタッフなどによるリモート接客を行うブースを店内に設置する。通信や電気・ガスなど、生活インフラに関する相談にもリモート接客で対応していく考え。リモート接客で対応可能なサービスの拡大やAIの活用も順次検討していくという。 Ponta経済圏の拡大などによる顧客接点の強化も図っていく。KDDIでは10月2日、クーポンやコンテンツのセットサービス「auスマートパスプレミアム」を「Pontaパス」へリニューアルする。ローソンでの買い物に利用できる特典も拡充する。