自炊が面倒で毎日「カップラーメン」を食べていますが、やはり野菜など追加すべきでしょうか? 栄養面・節約面で問題ないですか?
手軽に調理できて、おいしいカップラーメンは、疲れて何も作る気が起きない人や料理が面倒な人にとって欠かせないものでしょう。しかし毎日の夕飯をカップラーメンにした場合、栄養的には大丈夫なのか、そして節約的なのか、気になる人もいると思います。 この記事では「カップラーメンは栄養的にはいいのか」「節約面からみたら食費を浮かすことはできるのか」を解説していきます。夕飯にカップラーメンを食べがちな方はぜひお読みください。
カップラーメンで栄養は取れるのか?
カップラーメンから栄養が取れるのかという点で結論をお伝えすると、栄養バランスが整っているとはいえません。 特にカップラーメンは塩分が高いという特徴があります。国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所が発表した資料によると、カップラーメンは「食塩摂取源となっている食品のランキング(20歳以上)」で1位となっており、食塩摂取量は5.5グラムです。 健康な成人の一日当たりの食塩摂取量の最大目安は、30~49歳の場合は男性で7.5グラム、女性が6.5グラムのため、朝食や昼食に含まれる食塩量も考えると、食塩過多になる可能性があります。食塩を取りすぎると、高血圧症につながり、そこから脳卒中や心筋梗塞といった重大な病気につながることが考えられます。
カップラーメンは節約的にはいいの?
カップラーメンが節約になるのかどうか確認していきましょう。 大手食品メーカーの日清食品を参考に値段を確認すると、日清のカップヌードルは236円となっています。 2022月に総務省統計局が発表した「家計調査(家計収支編)」によると、仕事をしている1人暮らしの人の1ヶ月の食費は平均4万3276円で、仮に30日間3食とした場合、一食当たりの食費は約481円となるため、夕飯をカップラーメンにすればかなり節約になることが分かります。
カップラーメンにプラスするといい食材とは?
カップラーメンは節約には優れているものの、栄養は偏っています。カップラーメンと一緒に何を食べれば栄養バランスが良くなるのでしょうか? カップヌードルで有名な日清食品株式会社のホームページに「バランスチェッカー」というものがあり、性別と食べたいカップヌードルを選択後、組合せしようと思っている食べ合わせを組み合わせると栄養バランス的に整っているのか判定してくれます。 例えば、女性の場合は「カップヌードル+たこやき+フレッシュ野菜サラダ」や「カップヌードル+肉まん+フレッシュ野菜サラダ」が上手な食べ合わせだと判定してくれます。 また男性の場合、「カップヌードル+カツサンド1切れ+肉野菜炒め」や「カップヌードル+ポテトサラダ+ほうれん草の胡麻和え」がいいとされています。カップヌードルだけではなく、他の食材と組み合わせることで栄養バランスが整えられます。ぜひ実践してみましょう。
カップラーメンは節約的にはいいけど、栄養は偏っているので注意が必要
カップラーメンは節約的には安く済みますが、それだけだと栄養が偏ってしまいます。毎晩カップラーメンを食べていると栄養が偏り、重大な病気にもつながりかねません。栄養を取るためにも、カップラーメンと他の食品の組合せをして栄養バランスを整えて健康志向を高めていきましょう。 出典 国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所 国民健康・栄養調査での摂取実態の解析から 総務省統計局 家計調査年報 2022年 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部