立憲・野田佳彦代表に生直撃!自公“過半数割れ”の可能性…政権交代に向け野党は一致できるか
経済・安全保障など政策面が不安視される立憲
反町理キャスター: 自公が政権を維持するにしても、立憲が政権を取るにしても、少数与党による政権となる可能性が高いと考えた時、維新や国民などの政党が、政策ごとに賛成したり反対したりすれば、政治状況は極めて不安定になるのでは。 野田佳彦 元首相 立憲民主党代表: それを不安定と見るか、緊張感ある政治になるか。与野党が拮抗していれば、少数与党の方は野党の話を聞いて、一致点を見出す政治にもなる。それが国益のための政治となる可能性は出てくると思う。「一強多弱」が克服されて政治が前進すると捉えてもらった方が良い。自公が少数与党となり、石破さんのままではもたないとなれば、自民党が割れる可能性もある。色んなことが起こりうる状況を作り出すことに繋がる。政権交代は目指すが、政権交代前夜の夜明けが近い状況が続くかもしれない。 反町理キャスター: 過去に民主党が政権を取ったパターンでは、2007年の参院選で民主党は議席を倍増させ、まずねじれを起こした。政権交代に向けたとどめは2009年の総選挙で、115議席だった民主党が308議席になった。今回の選挙は、参院選を前にした準備段階という位置づけか。 野田佳彦 元首相 立憲民主党代表: いや、現時点で私が言うのは、ベストシナリオは比較第一党になることだということ。ベストを尽くすのは党首の責任。 反町理キャスター: いずれにしても他党との連携なしにはありえないが、その部分が今は十分ではない? 野田佳彦 元首相 立憲民主党代表: 代表になってすぐに選挙になった。コミュニケーションを取れているかというと、それは今は選挙モードだから。だが選挙が終わった後からは、躍進するであろう国民民主党とも連合を介して協議し連携していきたい。維新ともパイプはある。丁寧な対応をしていきたい。 反町理キャスター: 共産党は相手にする? 野田佳彦 元首相 立憲民主党代表: テーマによって可能性はある。一緒に不信任案を出した。政策的なこと、国会対策、色んなことがある。どの政党にも、誠意ある対応はしていきたい。 竹俣紅キャスター: 視聴者の40代男性からのメール。「日経平均株価がここ数日下落している。要因として自民党が過半数割れするのではという憶測がある。立憲民主党が株価を下落させることはないと確信が持てる内容の経済対策、中身を具体的に聞きたい」。 野田佳彦 元首相 立憲民主党代表: 強い経済を作る。成長力が見込まれる一方で国際競争も激しいと思われるグリーンの分野、環境エネルギー。また生成AIや半導体など、デジタルの分野に官民挙げて重点的に投資をしていくことが基本。それ以上に今は物価高で、賃上げが大事。教育の無償化、リスキリングやリカレント教育の分野に集中的に投資し、労働生産性を高めていきたい。 反町理キャスター: 京都の男性からは「尖閣漁船衝突事件が記憶に残っている。立憲は国防に不安があるが、どうするのか」とのメール。安全保障についての姿勢を。 野田佳彦 元首相 立憲民主党代表: 東シナ海・南シナ海については、自衛隊と海上保安庁が連携して、いざという時には、パンチ力のある対応ができるように。防衛費については、必要な装備を充実させていくべき。ただ、それ以上に自衛官の数が減っており、待遇改善を防衛費の中に位置づけていく。現実的な防衛政策をやっていきたい。 反町理キャスター: 安保法制については。 野田佳彦 元首相 立憲民主党代表: 違憲部分については廃止する、そのための再検証をするのが基本的なスタンス。 反町理キャスター: 違憲部分として念頭に置いているのはどこ? 野田佳彦 元首相 立憲民主党代表: 念頭に置いていない。「これは違憲部分」と決めていない。防衛省や米国含め協議しながら検証していきたい。 (「BSフジLIVEプライムニュース」10月22日放送より)
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