積水ハウスが大工技能選手権を開催 魅力アピール、人材も育成
積水ハウスは24日、自社の住宅建設に携わる関連企業などの職方(大工)の技能を競う「積水ハウス大工選手権大会 WAZA 2024」を大阪市内で開催した。建設業界の従業者数が高齢化などで減少するなか、大工の人員確保は国内のハウスメーカーにとり重要な課題となっており、イベント開催を通じて大工の魅力を伝え、人材も育成したい考えだ。 24日のイベントでは、約5千人の大工から各地域ごとに選出された26人が参加した。2時間半の制限時間のなかで、住宅の天井や壁などの建設技術を競った。参加者の家族や会社関係者らも集まり、音楽イベントのような演出も行われ、会場内は大きく盛り上がった。イベントの開催は昨年に続き2回目。 この日は4月に完全子会社化した米住宅大手MDCホールディングスの関係者も会場を訪れ、競技の様子を観覧した。積水ハウスの仲井嘉浩社長は報道陣に「大会を通じて、大工という仕事の魅力を高めたい。日本の大工のレベルの高さを広く周知していきたい」と語った。(黒川信雄)