〈NOT A HOTEL〉建築の未来を担う“U-40”コンペ始動。審査委員は片山正通、藤本壮介、谷尻誠、吉田愛。
最優秀賞作品には賞金1000万。何より選ばれたプランは新たな〈NOT A HOTEL〉として実現&販売する……。対象はU-40の建築家資格を問わないクリエイター。圧巻の審査員が“未来の建築”を待っています。 【フォトギャラリーを見る】 別荘として、ホテルとして、ときには家として。ライフスタイルに合わせて様々な使い方ができる新たなジャンルを開拓した〈NOT A HOTEL〉。これまでも優れた建築家・クリエイターがエッジの効いた建築を手がけてきたが、さらなる未来へ視点を向けたプロジェクトが始動した。 「NOT A HOTEL DESIGN COMPETITION 2024」は、U-40の気鋭の建築家・クリエイターに向けたデザインコンペティション。片山正通、藤本壮介、谷尻誠、吉田愛を審査員に迎え、北軽井沢に位置する実際の土地を想定して、次なる〈NOT A HOTEL〉のプランを募集する。
最優秀作品には1000万という賞金も豪華だが、公募のコンペティションとして特別なのは、採用されたプランが実際に建てられ、かつ通常の〈NOT A HOTEL〉物件同様に販売されること。こと建築というジャンルにおいてU-40の気鋭がこれだけの規模のプランを実現できるチャンスは限られているからこそ、参加者にとってもキャリアを拓く大きなチャンスになる。
審査委員からのコメントは以下の通り。 ・片山正通 “NOT”から始まる創作のエネルギーを信じます。 これまでの価値観が大きく音を立て壊れている現代において、次の時代を上位概念から見つめ直し物や事の在り方を問う時が来ました。 かつて前衛的な芸術運動ダダイズムが“NO”というステートメントを掲げ、既成の秩序や常識を否定し破壊したように、このコンペティションが、空間/時間/環境/テクノロジー、そして人類の生き方に新たな価値をもたらすことを期待しています。 ・藤本壮介 NOT A HOTELの素晴らしさは、そのロケーションの魅力と人々の感性を、驚きを持って接続することだと思います。その場所に行くと感覚の解像度が圧倒的に高まり、過ごす時間の変化が日常とは異なって感じられる。そして何より、圧倒的に新しく、同時にタイムレスな、永い時間の中で価値をもつ本質的な建築が求められます。 若い感性からこそ生まれてくる驚くような提案を期待しています。 ・谷尻誠 若い頃は日々コンペに挑戦し、負けては反省を繰り返していました。それは筋トレのようなもので、常に自分たちにストレスをかけて、それによって設計能力が高まるということを信じてやっていました。そして、自分の息子が生まれ、息子に伝えている言葉の1つに挑戦しないこと自体が失敗だと伝えています。人生において挑戦し続けることそれは建築家にとってとても重要な能力だと考えています。ぜひみなさんの僕たちでは想像できない案に出会えることを楽しみにしています。 ・吉田愛 「アイデアだけでは建築は建たない」という前提を覆す、資格や実績不問で開催されるコンペなので、建築の要件や条件に引っ張られることなく、多様な視点から生み出され形づくられるアイデアや発想に期待したいと思います。NOT A HOTELという新しいプラットフォームらしい体験や、身体や感情に作用するような空間性の提案など、実現できる建築よりも実現したいと思わせる建築! そんな作品たちに出会えることを楽しみにしています。 運営事務局長 ・濵渦伸次(NOT A HOTEL株式会社CEO) NOT A HOTELを2020年に創業して以来、素晴らしいクリエイターのみなさまとご一緒する機会に恵まれ、改めて建築の素晴らしさを感じています。 NOT A HOTEL DESIGN COMPETITIONは、世界の若手クリエイターのみなさまからアイデアを募り、そして実際につくる、はじめてのデザインコンペティションです。みなさまのアイデアが次のNOT A HOTELとして世の中に届けられることを、今からとてもワクワクしています。