風邪のひき始めにも。身体を温める、葉ネギと鶏団子の中華風スープレシピ。
【心と身体を元気にする、薬膳レシピ】
料理家・国際中医薬膳師のちづかみゆきによる、季節に合った、美味しくて身体にいい薬膳レシピをご紹介。 【写真】心と身体を元気にする、薬膳レシピ 一覧
ようやく秋らしくなってきましたねー。今年の東京は、ほぼ5か月間が夏日だったんですって。ホントに長く暑かったー! とはいえ秋の空気も感じられるようになって、急にぐっと冷え込む日もでてきました。風邪、ひいたりしていませんか? そこで今回は風邪のひき始めにぴったりな、もしくは急に寒さや冷えを感じた時に食べていただきたいボリューミーな中華風スープをご紹介します。 生姜と葉ネギたっぷりの鶏団子入りスープ。とろみもつけているので、熱々を食べると汗ばむくらいぽかぽかになります。薬膳では風邪のひき始めには何はともあれ生姜、ネギ! そこに温め食材の鶏肉、ニンニク、花椒を加えてさらに温める仕様にしてみました。 鶏団子の中に生姜やネギを加えることが多いかと思いますが、今回はスープにたっぷりと使っているので、この鶏団子はできるだけシンプルに考えました。柔らかいタネをスプーンですくい落として火入れするタイプに仕上げたので、こねたり、成型する必要もなく簡単です。私はこのスープのとろみを強めに仕上げて、ご飯にかけて食べることもあります。 もっとパンチの効いたテイストにしたい時は、鶏ではなく、豚ひき肉でもおいしいです。ちなみに私が豚肉を使用する場合には、全量赤身か普通のひき肉と赤身ひき肉を半々で作ります。好みの問題でもありますが、ヘルシーに仕上がりますよ。 気候が良く食べ物もおいしい秋、今年はかなり短そうなので風邪なんてひいている場合ではないですよね。本格的にひいてしまう前に、ぜひこのスープでしっかりとケアしてください!
葉ネギと鶏団子の中華風スープ
【材料】(2人分) 葉ネギ(九条ネギ、ワケギなど)1/2束 鶏ひき肉 200g 塩 小さじ1/2 しょうゆ 小さじ1/2 A コショウ 少々(多め) 酒 大さじ1/2 卵 1個 片栗粉 大さじ1/2 おろしショウガ 大さじ2 ニンニク スライス 小1片分 花椒(ホール) 小さじ1/2 B 水 2カップ 鶏ガラスープの素 大さじ1/2 C オイスターソース 大さじ1/2 しょうゆ 大さじ1/2 酒 大さじ1 塩 1つまみ ゴマ油 大さじ1/2 片栗粉 大さじ1/2(~大さじ1) 【作り方】 1. 葉ネギは斜め細切りにする。 2. 鶏団子の種を作る。ボウルに鶏ひき肉を入れ、Aを加えて箸でよくかき混ぜる。 3. 鍋にゴマ油、ショウガ、ニンニク、花椒を入れて中火にかけ、香りが立ってきたらBを加えて温める。沸騰したら2の種をスプーンですくって落とし、再度沸騰したらアクを除いてCを加え、中弱火に落として5分煮る。 4. 3に同量の水で溶いた片栗粉を加えてとろみをつけ、1を加えてさっと煮る。
<プロフィール> ちづかみゆき 料理家・国際中医薬膳師。身体を壊したことがきっかけで薬膳を学び資格を取得。上海、ボストンで活動後、東京に拠点を移す。旬食材の効能を活かした心と身体に寄り添うレシピを提案。料理教室meixue(メイシュエ)主宰。雑誌、企業へのレシピ提供、コラム執筆などを行う。近著に「暮らしの図鑑 薬膳」「巣ごもりごはん便利帳」など。