ラピダス出資「話あれば検討」 セイコーエプソン、連携に意欲 社長インタビュー
セイコーエプソンの小川恭範社長は25日までにインタビューに応じ、次世代半導体の国産化を目指すラピダス(東京)への出資について「現時点で具体的な話はないが、話があれば検討したい」と述べた。 産業ロボの提供などで連携する可能性も「十分にある」と意欲を示した。 ラピダスは、北海道千歳市のセイコーエプソン事業所内に、半導体を最終製品に仕上げる「後工程」の研究開発拠点を建設中で、2026年4月に稼働予定。ラピダスに対しては、トヨタ自動車やNTTなど複数の民間企業が出資している。 本業のプリンター市場はペーパーレス化の進展などで縮小傾向にあるが、環境志向や省エネ意識の高まりで、オフィス向けを中心にレーザー印刷からインクジェットへの転換が進む。小川社長は「シェアはじわじわ増えている」とした上で、25年は「利益体質にして次の10年への準備をしたい」と強調した。