走行中の列車トラブルを想定 運転士と車掌の対応技術を競う大会開催 JR東日本秋田支社
ABS秋田放送
走行中の列車でトラブルがあった際にいかに的確に対応できるかを競うJRの大会が開かれました。出場した運転士と車掌が、連携して乗客の安全を守り素早く運転を再開するための技術を競いました。 トラブルがあった際の対応能力を競う大会は、走行中の列車に倒れてきた木が衝突したという想定で行われました。JR東日本秋田支社の4つの統括センターからそれぞれ選ばれた運転士と車掌が出場したこの大会、対応の的確さや素早さなどが審査されます。 「それでは競技開始します、よーいはじめ」 運転手 「支障物発見!」 ♪ファファファファファファ― ぶつかった木がほかの線路に横たわり運行の妨げとなっている想定です。 運転手「先ほど倒木と衝突しました、私これから前方ホームに向かいます、車掌お客さまに放送案内後、後方ホームのほうお願いします」 トラブル発生時は運転士と車掌の連携が重要になります。まずはほかの列車が事故に遭わないよう対応する必要があります。 運転手 「列車接近!とまれーとまれーとまれー」 運転士「支障物、隣接線支障していますのでしばらく抑止になります、指令の方に連絡のほうよろしくお願いします」 対向車両の運転士「内容、了解しました」 運転再開に時間がかかる場合、車掌は乗客の体調に気を配る必要があり、それに加えて混乱を防ぐための対応も求められます。 車掌「体調悪いですか」 客「すごく、貧血で具合悪くて」 車掌「運転再開まで時間かかりそうなんで、大丈夫ですか救急車呼びますか」 客「ちょっと休めばよくなるので救急車は大丈夫です」 車掌「なんかあったらすぐ言ってください、いますので」 乗客の安全を車掌が、車両の点検を運転士がそれぞれ担うことで素早い運転再開につなげることができるといいます。 JR秋田支社モビリティ・サービスユニット渡部康男マネージャー 「異常時の力をつけていく。そういったところがお客様が安心して列車をご利用していただく。そういったところに信頼を得て、いつでも安心して乗っていただけるような体制というところで訓練していく。これが日々の在り方だと思いますので」 優秀と評価されたペアは来年3月にJR東日本の本社で開かれる大会に出場します。