<春に芽吹く―市和歌山>選手紹介/4 淵本彬仁投手/宮本勇投手 /和歌山
◇三振奪い、勝利に貢献を 淵本彬仁投手(2年) 140キロ超の直球だけではない。追い込んでからの変化球にも自信がある。「どの球種でも三振が取れる」と頼もしい。実際、昨秋の県2次予選決勝では、3回を投げて5奪三振。投球回を上回り、アウトの半分以上を三振が占めた。 「センバツに出場する」という強い気持ちで冬場、練習に取り組んだ。走り込んで下半身を強化し、真っすぐの球の回転を意識してキャッチボールをしてきた。「球威が上がってきた」と効果を感じている。身長183センチの恵まれた体格から投げ下ろせば、鬼に金棒だ。「チームを勝たせることを意識して全力で投げたい」と思い切り腕を振る。 ◇「宇宙一」の心意気で直球 宮本勇投手(2年) 「日本一だとありきたり」と、グラブに刺しゅうしている言葉は「宇宙一」。気宇壮大そのままに、自身の持ち味を「勢いのある真っすぐを投げること」と言い、とにかく腕を強く振る。 昨春センバツでは登板機会はなかったが、ベンチ入りした。しかし、夏に向けて準備していく中、左肘を痛めてしまった。夏も秋も公式戦を棒に振り、悔しい思いをした。 復帰後は紅白戦で結果を残し、今センバツもベンチ入りを勝ち取った。「今回は投げてチームを勝たせたい」。登板日には必ず使うという、中学時代に親友からもらったお気に入りのタオルを手に、活躍を誓う。