1軍でも輝けるか…中日、ファームで躍動している選手(5)ドラゴンズで「故障ばかり」だったが
プロ野球の世界では、熾烈な一軍争いが繰り広げられる。昇格に向けては二軍での数字が判断材料になるだけに、ファームでの活躍が求められることとなる。また、若手選手にとっては、今季の二軍成績が来季の一軍起用につながるケースもあるだろう。ここでは今季ファームで躍動している中日ドラゴンズの選手を紹介したい。(※今季成績は9月13日時点)
石川翔
・投打:右投左打 ・身長/体重:180cm/89kg ・生年月日:1999年12月14日 ・経歴:青藍泰斗高 ・ドラフト:2017年ドラフト2位 度重なるケガに苦しんできた石川翔。現在は育成契約となっているが、実戦復帰した今季は、二軍で圧巻の投球を披露している。 青藍泰斗高では最速150キロ超の本格派右腕として高い評価を受け、2017年ドラフト2位で中日ドラゴンズに入団。 しかしプロ入り後は、多くの故障に泣かされてきた。高卒1年目の4月から両足三角骨の除去手術を敢行。それでも、同年のシーズン終盤には一軍デビューを果たした。 だが、翌2019年の開幕前には「右肘離断性骨軟骨炎」と診断され、再び長期離脱。同年は二軍でもわずか1試合の登板に終わった。 2021年の夏場には右肩を痛め、同年オフには育成契約へ移行。昨季3月には右肘内側側副靱帯再建術(通称:トミー・ジョン手術)を敢行し、実戦マウンドから遠ざかった。 そんな苦しい状況だったが、今季は6月に復帰し、二軍でリリーフとして13試合に登板。2勝0敗、防御率1.64、奪三振率8.18の好成績をマークしている。 8月9日の阪神戦では、自己最速の157キロを計測するなど潜在能力の高さを示している石川翔。好調を維持し、いち早く支配下返り咲きを狙いたい。
ベースボールチャンネル編集部