「あざと女」の表と裏、楽しんで 森香澄「栞ちゃん 心の声を聞かせてよ」に主演
「栞ちゃん 心の声を聞かせてよ」 テレビ朝日系 12月13日午後11時15分 令和のあざと女王。自身が世間から付けられた代名詞だ。「あざとい」は計算高いなどマイナスのイメージを抱かれやすい形容詞だが、「自分がどう見られているかを常に客観視しながら、自分を演じる。それがあざといことだと思う」と持論を展開し、「私はかわいらしく見られるように自己プロデュースをしたら、この代名詞を頂いた。私にとって褒め言葉、冠です」とプラスに捉えている。 【画像】栞が主人公の心温まる「表編」に栞の心の声が入ると、物語は「裏編」へと一変する そんな彼女が主演する本作は、同じ映像のショートドラマが2度流れるという新感覚の構成。視聴者は、最初は主人公である栞(森)の心温まる物語「表編」を楽しみ、その後、実はあざといという栞の心の声を入れた同じ映像の「裏編」を見て、「栞はそんなことを考えていたのか」と、栞の建前と本音に驚く仕掛けになっている。物語は全3話。第1話は、栞が恋人の清隆(佐藤大樹)と交際2周年の記念のデートで観覧車に乗り、はしゃぐ栞に清隆が「話がある」と切り出すという展開だ。 「視聴者の方たちは2、3話では裏編で栞の本音が分かることを知って表編を見るけれど、1話ではそれを知らない状態で表編を見る。温かい恋物語と思いきや、そうではない。全話の中で1話が表編と裏編のギャップに最も衝撃を受けるんじゃないかな」と想像し、「例えば、2、3話では表編を見ながら裏編での栞の本音を想像するなど、視点を変えて見るのも面白いですよね」と提案する。 男性が女性の言動に疑心暗鬼になるのではと思わせるドラマでもある。 「栞の思考はあり得ないことではないと思う。男性が本当の女心を知っていたら、数々の場面で臨機応変に応じられるかもしれないという意味では、教科書的な一面もあるのかな。でも、一番はエンタメとして楽しんでほしいです」 昨年、「いろんなことに挑戦したい」という思いを抱き、当時、アナウンサーとして在籍していたテレビ東京を退社。以降、多岐にわたって活動するが、芝居が最も楽しくて新鮮だという。 「バラエティーなどのお仕事も好きです。でも、それはアナウンサー時代から携わってきたジャンルで、ゼロから始めたのがお芝居。まだまだ未熟なので、突き詰めていきたいなと思います」