日本被団協が石破首相と官邸で面会 首相の呼びかけで実現
2024年のノーベル平和賞を受賞した日本被団協の代表委員田中熙巳(てるみ)さん(92)=埼玉県新座市=たち8人は8日、石破茂首相と官邸で面会した。首相は最初に「受賞は極めて意義深い。長年の努力に心から感謝している」とねぎらい、田中さんは「お祝いの言葉ありがとうございます。意見もあると思うのでよろしくお願いします」と述べた。 原爆投下の8月6日とらえた5枚だけの写真 面会は冒頭を除いて非公開。被団協側は、3月に米国で開かれる核兵器禁止条約の第3回締約国会議へのオブザーバー参加も求める見通しだ。オブザーバー参加を検討する姿勢を示している首相の対応が注目される。 被団協役員と首相の官邸での面会は2009年11月以来。今回は首相からの呼びかけで実現した。面会には公明党の斉藤鉄夫代表(広島3区)や、広島、長崎選出の自民党議員たちでつくる「被爆者救済と核兵器廃絶推進議員連盟」の寺田稔会長(比例中国)、外務省幹部たちも同席した。
中国新聞社