J1札幌が4年連続初戦突破…ペトロヴィッチ監督「若手がベストを尽くしてくれた」
◇サッカー 天皇杯 2回戦 北海道コンサドーレ札幌3-1栃木シティ(12日・札幌ドーム) J1北海道コンサドーレ札幌が4年連続で初戦を突破した。JFL栃木シティ戦は前半9分、FW金健煕(29)が今季公式戦初となるゴールで先制。同16分にはMF出間思努(18)も今年の初得点を決めてリードを広げた。前半終了間際に1点は返されるも、後半20分にMF原康介(18)が追加点を挙げ、3―1で勝利。失点はしたが、J1の地力を終始見せつけ、公式戦2連勝を飾った。 過密日程の中も、札幌が不覚を取ることはなかった。3カテゴリー下のJFLとの対戦。2―0の前半終了間際に失点はしたが、後半20分に突き放す安定の試合運び。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)が重視する1対1や球際で負けず、4年連続初戦に勝利した。 “天皇杯男”たちの一発で、試合を優位に進めた。先制点の金は昨年の同杯で2戦3得点。2点目を挙げた出間は札幌U―18所属の2種登録選手として、3回戦のV大分戦で公式戦初ゴールを含む2点を決めている。昨年同様の輝きを見せ、出間は「天皇杯の連続ゴールはうれしい。勝利に結びついて良かった」と笑った。 8強入りを決めた9日のルヴァン杯・富山戦から中2日。この試合から再び中2日で、15日には京都とのアウェー戦が控える。勝ち点11で並ぶ19位との直接対決での最下位脱出も見据え、選手選考も難しい戦いだったが、リーグ戦で出番の少ないメンバーらが奮闘。ペトロヴィッチ監督は「若手がベストを尽くしてくれて、次のラウンドに進めるのは非常にポジティブなこと」と口にした。富山戦で先発したMF長谷川やDF馬場らも投入するなど、執念の采配も見せ勝利。公式戦連勝の良い流れは、リーグ戦の巻き返しへつなげにいく。
報知新聞社