433億円の放映権収入は1/4に?スポンサー収入も大幅下落…マン・Uが降格した場合の損失を現地メディア分析
マンチェスター・ユナイテッドが降格した場合の損失について、『The Athletic』が分析している。 【順位表:プレミアリーグ】 今季はエリック・テン・ハーグ前監督の下でスタートしたが深刻な不振によって指揮官を解任、11月には新たにルベン・アモリム監督を招聘したマンチェスター・U。しかし直近の公式戦では4連敗を喫し、プレミアリーグでは19試合を終えて14位に低迷している。そして先日、アモリム監督は「自分たちの順位を認めなければ。(残留争いをする)可能性はあると思う」とも語っていた。 1974-75シーズンに昇格して以来、一度もイングランドのトップディビジョンから降格したことがないマンチェスター・U。そんな名門が降格した場合に発生する損失について、『The Athletic』が検証している。 同メディアはまず、放映権収入を大幅に失うと指摘。マンチェスター・Uは昨季の放映権収入がプレミアリーグトップの2億2000万ポンド(約433億円)を記録しているが、その72.9%がプレミアリーグの放映権によるものであるようだ。仮に降格した場合、放映権収入は1/4まで低下する可能性があるという。 また、スポンサー収入にも大きな打撃が予想されている模様。過去2シーズンは3億ポンド(約590億円)以上を記録しているが、メインスポンサーである「アディダス」は2035年までユニフォームサプライヤー契約を結んでいるものの、昨季の決算書には「男子ファーストチームがプレミアリーグに参加しない場合、1年間の適用支払いを50%削減する可能性がある」と明記されているという。さらに降格した場合、1シーズン前の通知で年間9000万ポンド(約178億円)の契約を解除するオプションも有しているようだ。 一方でマッチデー収入に関しては、大幅に低下することはないとも。チャンピオンシップ(イングランド2部相当)ではホームゲームが4試合増加することもあり、昨季記録した年間1億3600万ポンド(約268億円)に近い金額は期待できる模様。なお、各選手との間に降格した際の条項は存在しないとも指摘されている。 そして『The Athletic』は、「たとえ2部に降格しても、イングランドフットボール界で最も支持されているクラブであり続けるだろう。だが、資金調達にはプレミアリーグの金が必要になることも間違いない」と締めくくっている。