「ツノダの隣には空席が残っている」昇格かRB残留か…不透明なローソンの去就 残り2レースにかかる命運
10月に行われたF1第19戦アメリカGPよりRBのドライバーを務めるリアム・ローソン。ベテランのダニエル・リカルドに代わり角田裕毅のチームメイトとなって4レースを終えた。ここまで2度、9位入賞を果たしている。 【動画】予選3位の好走に角田裕毅もガッツポーズ!スタッフと歓喜を分かち合う歴史的瞬間の映像 およそ1年ぶりのF1復帰となったローソンだが、来季のシートはまだ未決定だ。引き続きRBの一員として走る可能性とともに、トップチームにあたるレッドブルの有力候補とも囁かれている。今季残り2戦でのパフォーマンスが将来に向け、重要であることは言うまでもない。 大きな期待が寄せられている22歳に対し、海外メディアも現在の状況が、熾烈な“オーディション”の真っ只中であると強調する。英モータースポーツサイト『F1 Oversteer』が現地時間11月26日にローソンの特集記事を配信。来季への去就について見解を示すとともに、ラスベガスGPでの走りも振り返っている。 同メディアは、「RBは、ドライバーの組み合わせをまだ確定していない唯一のチーム」と評しており、「ユウキ・ツノダはチームで5回目のシーズンにサインアップしたが、彼の隣には空席が残っている」と説明。 また、ローソンの来季の契約が最終戦アブダビGPまでの結果により決まるものと見込んでいる他、「興味深いのは、空席がRBチームだけでなく、セルジオ・ペレスのパフォーマンス次第ではレッドブル本体のシートになる可能性もある点だ」と指摘する。 シーズン終盤を迎えてもペレスの成績が低迷していると論じながら、同メディアは「しかし、ローソンも自ら結果を出さなければならない」と訴えている。 第22戦ラスベガスGPでローソンは今季3度目の入賞を目指したものの、予選15位、決勝では16位に終わった。9位に入った角田と明暗分かれる結果となり、同メディアからも「ラスベガスでの週末は、特に目立ったものではなかった」と振り返った。 だがその一方で、トピック内では『Sky Sports F1』の解説者である元F1ドライバー、マーティン・ブランドル氏によるコメントを掲載。ラスベガスでは、ローソンがハースのケビン・マグヌッセンと好バトルを演じたとして、「マグヌッセンのような気骨のある相手に仕掛けるのは勇気がいることだが、リアム・ローソンはそれをやり遂げた」と語っていたことなどを伝えている。 シーズン途中からレギュラードライバーとなり、現在もさまざまな評価を受けているローソン。今季残り2レースを戦い終えた先には、果たしてどのような未来が待っているのだろうか。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]