千葉市動物公園のプロジェクトが福祉向上に貢献 エンリッチメント大賞受賞
千葉市動物公園が進めるプロジェクトが「エンリッチメント大賞2024正田賞」を受賞した。10月21日、同園が発表した。(千葉経済新聞) 【写真】千葉市動物公園で行われたトワイライトZOOの様子(8月) 受賞は、同園と日立市かみね動物園の「動物園学研究拠点:地域の大学との協働活動を軸とした連携の取り組み」。同園では、学校・企業との連携を含めた調査研究と教育普及活動を「アカデミア・アニマリウム」として推進してきた。茨城大学・日立市かみね動物園と連携を始めたのは2020年。同大が両動物園をバックアップする方法で、共同研究活動を展開してきた。今年3月には、活動の記録・共有・公開を目的に動物園学紀要「ZOO SCIENCE JOURNAL(ズーサイエンスジャーナル)」を創刊した。 エンリッチメント大賞は、市民ZOOネットワークが2002(平成14)年に創設。同団体によると、「動物たちの暮らしを豊かにしていると思われる取り組み」を一般公募している。エンリッチメントとは、動物の福祉向上のために行うアプローチ。エンリッチメント大賞初代審査員である正田陽一東京大学名誉教授の名前から、2022年「正田賞」が創設された。 受賞理由について、市民ZOOネットワークは「このような連携関係が継続し、広がっていけば、動物のエンリッチメントがより良いものになっていくと期待できる点が高く評価された」としている。「3者それぞれが主体的に参画し、それぞれの得意分野を活かして組織的・継続的に連携している点が特徴的」とも。
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