「アドレナリンが切れて、痛みが出た」錦織圭が2セット終了時の降雨中断時に右肩痛で棄権を決断
【パリ30日=吉松忠弘】1回戦で、2021年全米以来の4大大会勝利を挙げた元世界ランキング4位の錦織圭=ユニクロ=が、2日がかりの2回戦で、世界ランキング15位のベン・シェルトン=米国=に6-7、4-6となったところで右肩痛で棄権した。2セットダウンの時、降雨中断となり、そのタイミングで決断した。 主な一問一答は次の通り。 ―棄権について。 錦織 この2~3か月、右肩の痛みに苦しんできた。1回戦前は大丈夫だったが、5セットをやってしまった。この日に万端にはならなかった。 ―痛みの程度は。 錦織 2セット目の中盤から痛みが増えた。何とかできるかなと思ったが、ちょうど休む(降雨中断)タイミングでアドレナリンも切れて痛みが出始めた。 ―決断の理由は。 錦織 これが(セット)2-0だったらやっている。でも0-2で3セットを取らないとと考えたら、さらに悪くなるため決断した。 ―1回戦の終わった後は。 錦織 最悪、5セットをしてしまった。全身の筋肉痛はものすごかった。久しぶりの4時間やると、体があまり動いてくれなかった。 ―今後は。 錦織 芝もハレ(ドイツ)から出たいが、2~3日休んでどうなるか。今からチェックもするが、それを見てって言う感じ。 ―戻ってこられた感想は。 錦織 1~2か月前は、だいぶ自信をなくしていた。だから、(戻れて)よかった。トップの選手と練習ができて、戦えると感じた。試合でも緊張の中、ある程度の試合はできた。収穫はすごいあった。
報知新聞社