婚約を破談にさせ略奪婚のあと離婚…御曹司が「純粋だから」と信じる”怖い女”の策略
サイコパスの本質は被害者になる以外見抜けない
「『サイコパスは自分が社会に適合していることを示すためだけに、心にもない“良いこと”をペラペラと語るが、実際言葉通りの良い行動など一つもしない』というくだりがあり、うわ『怖いトモダチ』もそれ! と膝打ち。 例として某映画でサイコパスが人々に『ホームレスにシェルターを! 』と熱弁した帰り道にホームレスを殴り殺すシーンを挙げていた。 しかし世間はペラペラ出てくる“良い言葉”に魅了されて彼らの本質は見抜けない。わかるのは被害者になった時だけという」 【漫画】“お人好し”男の婚約を破談させて略奪婚した“怖い彼女”の欲しかった物 これは、漫画『怖いトモダチ』(岡部えつ 原作・やまもとりえ 漫画 / KADOKAWA)の原作を書いた作家の岡部えつさんのXへの投稿である。 『怖いトモダチ』は、「いい人」なのか、「悪魔」なのか、証言者の立場によって評価が大きく分かれる人物の話である。 その人物は、主婦を中心に大人気、テレビでももてはやされる人気エッセイストの中井ルミン。主宰するオンラインサロンには、彼女を慕うメンバーが4桁もいて、中には熱烈なファンや崇拝する信者もいる。 一方で、邪魔になる者は濡れ衣を着せてでも追い落とし、社会的に抹殺してしまうのが、ルミンの怖さである。ターゲットにされた人間がどんなに身の潔白を訴えても、ルミンの「ペラペラ出てくる“良い言葉”に魅了され」周囲は耳を貸さない。 ルミンの異常性は、被害者になって初めて気づくのだ。 たとえばルミンの学生時代のクラスメイトだった沙世は、酪農家を営む自宅にクラスメイトがやってきた日、ひとりの女生徒に「牛の糞臭い」と言われた。そこからいじめが始まって、沙世は不登校になった。 実は女生徒が「牛の糞臭い」と口にしたのはルミンにそそのかされたからで、いじめを裏で焚き付けたのもルミンだった。 またルミンのファンでサロンのメンバーだった大石キラリは、オンラインミーティングで心当たりのない濡れ衣を着せられ、一方的に責められた挙句、サロンから追い出された。すべてが終わった後にわかったのは、ルミンはキラリのブログの文章を剽窃していた。それを隠すために、キラリを貶めたのだ。