奇才ジョン・ウォーターズが選ぶ2024年のベスト映画 あの問題作もランクイン
「ピンク・フラミンゴ」「ヘアスプレー」の奇才ジョン・ウォーターズが米The Vultureで2024年のベスト映画10本を発表した。 1位は、A24製作のレズビアンスリラー「Love Lies Bleeding」。クリステン・スチュワートとケイティ・オブライアンが共演し、サンダンス映画祭で上映され注目を集めた。「この陽気で血なまぐさいフィルム・ノワールは、ラス・メイヤーがステロイド中毒のレズビアン・インテリだったら作ったかもしれない、今年最高の映画だ。 豚男さえかわいい。 ちょっとだけ」と独特の言い回しで絶賛した。 また、前評判が高かったものの興行成績が振るわなかった「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」も6位にランクイン。「やっと共感できるラブストーリーができた。狂気的で、考え抜かれ、演出され、煙に巻かれる!」と惜しみない賛辞を贈った。 ヨーロッパ映画賞5冠達成の「エミリア・ペレス(原題)」など批評家からの評価の高い作品も含まれているが、小規模作品やLGBT映画を中心にウォーターズらしいとがった作品が並んだ。 ジョン・ウォーターズが選ぶ2024年の映画ベスト10は以下の通り。 1位 「Love Lies Bleeding」(ローズ・グラス監督) 2位 「クィア(原題)」(ルカ・グァダニーノ監督) 3位 「ブルータリスト」(ブラディ・コーベット監督) 4位 「Hard Truths(原題)」(マイク・リー監督) 5位 「Messy(原題)」(アレクシ・ワッサー監督) 6位 「ジョーカー フォリ・ア・ドゥ」(トッド・フィリップス監督) 7位 「Femme(原題)」(サム・H・フリーマン監督、ン・チューン・ピン監督) 8位 「エミリア・ペレス(原題)」(ジャック・オーディアール監督) 9位 「ベイビーガール」(ハリナ・ライン監督) 10位 「ベトとナム」(チューン・ミン・クイ監督)