26日朝 日本海側で雪解け進む 融雪による注意点は?
日本海側では一昨日24日までの大雪から一転、今日26日の朝は積雪が減少しています。昨日25日から気温が高く、今日26日朝は雨の影響もあり、一日で一気に20センチくらい積雪が減った所も。融雪による影響が出る可能性もあり、注意が必要です。
暖気が流入 日本海側は一日で積雪が20センチ近く減少も
日本海側では昨日25日~今日26日朝にかけて積雪が減っている所が多いです。暖気の影響で、気温が高めに推移していることに加えて、今日の朝は雨も降っているため、雪解けが進んでいます。 午前9時現在の積雪は、青森空港で117センチ、秋田県横手市で44センチと、いずれも昨日の同じ時間から20センチほど積雪が減りました。 今日の日中は日本海側でも平地では雨の降る所が多いため、更に雪解けが進みそうです。
高温と雨で積雪減少 融雪による注意点は?
暖かくなることで心配されるのが雪解けによる災害や事故です。一昨日24日までの大雪で、積雪が増えた所では、次の3つの点に注意が必要です。 ①雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。 ②気温の上昇によって積もった雪が滑り、「屋根からの落雪」が起こりやすくなります。軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど注意が必要です。また、除雪作業を行う場合は、命綱とヘルメットを装着し、できるだけ複数人で実施するなど、安全を確保するようにしてください。 ③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。
今日26日夜には寒気流入 日本海側は再び雪強まる
今日26日は、気温の高い日中は日本海側でも雨の所が多くなりますが、寒気が流れ込む夜は一気に気温が下がり、雨から雪へと変わる見込みです。予想天気分布をみても、今日の朝は積雪が減っている青森や秋田は平地でもしっかり雪が降るでしょう。風も強まるため、ふぶく所もありそうです。 雪が解けかけた所に新たに雪が積もるため、路面の状況が悪化する恐れがあります。吹雪による視界不良も予想されるため、車の運転はいっそう注意が必要です。
日本気象協会 本社 日直主任