ラスベガスの巨大球体コンサートホール「Sphere」の頂上までよじ登った男が現わる
ラスベガスの地元放送局KTNVによると、先日ある男性がラスベガスの大きな球体によじ登り、その天辺まで登頂したといいます。その後、男性はラスベガス警察に逮捕され、勾留されているそうです。 この"球体"というのは、昨年オープンし、ラスベガスの新たなランドマークとなった球体型複合コンサートホールの「Sphere」です。
「中絶反対派」の活動のために110mを登った男
このよじ登った男性は Maison DesChamps。約112mの高さのSphere球体側面から這い上がっていく様子を通行人に撮影されていたといいます。その後、通報によってラスベガス警察が駆けつけました。 現地では緊急車両が手配され、Sphere周囲にいた人々の避難など対応に追われたといいます。逮捕された男性は、今回の件について「人工妊娠中絶の合法化に対する反対表明」として行なったと供述しているようです。さらに、自らを「プロライフ・スパイダーマン(つまり中絶反対派のスパイダーマン)」を名乗っているといいます。 この投稿をInstagramで見る Maison DesChamps(@prolife.spiderman)がシェアした投稿 Sphereの頂上からもビデオを回してInstagramにポストしていたこの男性は、中絶反対派の活動として所属する権利団体の資金を集めるために、過去にも同じように高層ビルに登っていたといいます。
Sphereの構造を利用して20分ほどで頂上へ
さて、逮捕された男性の支持者が地元のニュースメディアのインタビューに答えており、そのなかで「Sphereの頂上まで登るのに約15~20分かかった」と述べたそうです。 こちらの動画を見ると、Sphereの球体の外側は円形のディスプレイやスクリーンのように見えますが、実は大量のLEDライトが敷き詰められているのです。LEDライトが等間隔に設置されたバーに取り付けられている、という感じでしょうか。 このバーに足をかけることで比較的容易に登ることができる構造である、ともいえるわけです。 2023年の9月にオープンしてから半年も経たないうちに今回のような騒動が起きました。話題を集める施設なだけに、再発防止の施策を考えなければならないでしょう。
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