印鑑かすれたらどうする? 【ビジネスマナー】 押印時のNGルール
印鑑ミスをした場合のNG対応3選
二重線のみの訂正はNG! 文字を訂正する場合と同様に、捺印に失敗した印鑑を二重線で訂正しているかたも少なくないかと思いますが、ビジネスマナーとしては基本的にNGです。誰でも書き足せる二重線のみの対処だと「誰が訂正したのか」がわからないため悪用に繋がり、思わぬトラブルになる可能性があるからです。特に、実印が用いられるような場面では、間違えた印鑑を訂正印として再度被せて捺印するよう対応をしましょう。 かぶせて押印するのはNG! 上から印鑑を重ねるのは「訂正」ではなく「取り消し」の意味を持ちます。印鑑が重なってしまうと正確な押印として認められれないため、避けましょう。印鑑の訂正のために改めて押印する場合には、印鑑同士が重ならないように注意が必要です。 横に正しいハンコを押印するだけの対応はNG! 誤った印影の横に正しいハンコを押すだけでは、訂正したことにはならないためNGです。どちらが正しいものなのかがわからないため、誤った印影に二重線を引いたうえで、一部が重なるようにして訂正印を押しましょう。
おわりに
ビジネスシーンでは、業務の中で印鑑を押す機会はよくあります。ミスをしてしまった場合に、ビジネスマナー違反で知らない間に恥をかいてしまわないように正しい対処法を覚えておくことが大事です。仕事上のミスは誰にでもあることですが、そのミスに対しての対処を知っていることで慌てずに対応をすることができます。円滑に業務を進めるビジネススキルの一つとして身につけておきましょう。 <筆者情報> ライター:能美黎子 大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。 今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。 ©tiquitaca/Adobe Stock
能美黎子