新そば、200人が舌鼓 港ふれあい文化祭で 三重・松阪
「松阪そば打ち同好会」が振る舞う
三重県松阪市大平尾町の港公民館などで活動する松阪そば打ち同好会(浜口幸男顧問、堀江崇夫代表、約15人)は9日、同所などで開かれた「港ふれあい文化祭」(港住民自治協議会主催)で、手打ちそばを無料で振る舞う試食会を行い、訪れた約200人が舌鼓を打った。 同会は「そば打ちを通じ、松阪でも本格的な手打ちそばを普及させたい」と、町平尾町の浜口顧問(76)の下で会員らが腕を磨く。素人のそば打ち組織の全国麺類文化地域間交流推進協議会(全麺協)の段位認定に挑戦するメンバーも所属している。 振る舞いは、日頃のそば打ちの修練の披露と、普段練習場所として同館を利用させてもらっている感謝の気持ちを込め、また手打ちそばに興味を持ってもらうきっかけになればと毎年の同文化祭に合わせ行っている。 この日は、会員ら7人が前日に手打ちした茨城県産の「常陸秋そば」を使ったぜいたくな二八そばをおわん約200杯分用意し、9時半の開場と同時に続々と訪れる来場者らを出迎えた。 ゆでたての新そばを食べた来場者たちの「こんなおいしいそばを食べたことがない」「こんなそばを食べたら他のそばを食べれない」という声にメンバーらも終始満足げな表情を浮かべていた。 堀江代表(57)=久保町=は「自分で打ったそばを振る舞う機会がなかなかない中、今年もたくさんの人に来場いただき、おいしかったという声を掛けてもらい、会員たちの励みになったと思う。これを糧に技術向上を目指したい」と話した。