【RIZIN】サクJr.桜庭大世 ベイノアからの〝対戦珍要求〟も華麗にいなす「決定にはしないで」
大みそかの総合格闘技イベント「RIZIN.49」(さいたまスーパーアリーナ=SA)で鮮烈デビューを飾った〝サクジュニア〟こと桜庭大世(26)の次なる対戦相手に、〝ブラックパンサー〟ベイノア(29=米国)が名乗りを上げた。 【写真】ベイノアらの対戦要求をビミョーな握手でかわす大世 この日が総合格闘技(MMA)デビューとなった大世は、矢地祐介を相手に開始からわずか26秒でTKO勝ちを手にした。蹴りを放った左足をつかまれたところで〝待っていました〟とばかりに左のパンチをアゴにヒットさせて勝利し「気持ちかったです。でも、もうちょっと、長くやった方がみんなの目にとどまる時間は長かったので、もうちょっと長くやりたいなとも思いました」と父・桜庭和志をほうふつとさせるひょうひょうとした様子で話した。 蹴り足を取られたところにパンチを放つ動きは練習していたとしつつ「リングで戦うのがほぼ初めてだったので、不思議な感じがしました。〝ここで寝技もあるのか〟とか考えたら、不思議な感じでした」と振り返った。また、さいたまSAの中央に立った感触を「小さかったです。アーティストの人たちはすごいじゃないですか。僕たちは何十人集まってこれだけど、スターの人は1組で何万人とか集めるのを考えたら、まだ小さいかなと思いました」と独自の感性を見せた。 父からは試合後、80点と採点されたといい「『秒殺はあまりよくない』って言われてたんですけど『盛り上がっていたから、しょうがないから80点』って言われました」と苦笑い。 さらに今後を「お父さんのファンを僕のファンいしたいので〝おじさんファン〟の人たちが喜んでくれることであれば、なんでもします」と〝らしい〟意気込み。それでも「お父さんは寝技ばっかり練習していたらしいんですけど、僕は打撃もやっているので、打撃ももっとちゃんとやろうと思っています」とも話した。 そこに乱入したのがベイノアだった。ひと昔…いや、ふた昔前のイメージの新聞記者のいでたちでインタビュースペースに紛れ込んでいたベイノアは「ベイノアという選手はご存じですか? 今年2戦2勝なんですけど。そんな持ってるもの同士、戦うのはどうですか」とスベりながら呼びかける。これを「ベイノア選手ですか?」と一目で見抜いた大世は「ぜひよろしくお願いします」と受諾。 それでも「決定でいいですか」と前傾になるベイノアに「決定にはしないでください。大人の事情があると思うので」と正式決定は避けつつ、握手を求められると、手を半分だけ握る〝策士〟ぶりを見せていた。
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