えっ、本当に食べられるの? 梅雨時期にぴったり! 近隣の川で手軽に始められる「テナガエビ釣り」の魅力とは
●身近な水域に広く生息する梅雨時期の釣り物
河川の中流域から河口部までの広い範囲に生息しているテナガエビ。足場のよいポイントが多いので、子どもと一緒でも楽しく釣りをすることができるのもテナガエビ釣りの魅力です。 【画像】「えっ…!」これがテナガエビ釣りに必要な釣具です(10枚)
地域にもよりますが6月上旬から7月中旬が最盛期で、必要な道具が少なく身軽に楽しめるのも、テナガエビ釣りが初心者に人気の理由のひとつ。 梅雨時期になると売り場にテナガエビコーナーを設ける店舗も多いので、仕掛けに必要な道具探しに苦労することもありません。 まずは釣り竿の選び方から。テナガエビは岸から近い障害物のそばに潜んでいるため、ハゼやフナ用の小物竿のようなリールのついていない2~3m程度の延べ竿でOK。群れて暮らしているので、2~3本の竿を置き竿にして釣る人もいます。 仕掛けもかなりシンプル。1号の道糸に丸い玉ウキをつけ、自動ハリス止めに結んでからガン玉(オモリ)をうちます。 少々特殊なのがハリで、テナガエビの奥まった場所にある口に上手にかかるよう、軸の長いテナガエビ専用のハリか、タナゴ用の「新半月」などが向いています。ハリスは長すぎるとアタリが出にくいので、7cm前後がオススメです。 エサは釣具店で扱っている赤虫がポピュラーですが、スーパーの鮮魚売り場に並ぶブラックタイガーなどのエビやカニ風味のかまぼこでもよく釣れます。 また、最近ではパック入りのエサも登場しているので活用してもよいでしょう。どのエサの場合も小さく切ってから、ハリの先を隠すようにつけます。
●釣り方のコツはウキの動きを見逃さないこと
仕掛けの準備が整ったら、狙うポイントの紹介。先ほども説明したように、テナガエビは基本的に障害物の影の部分でエサを待ち構えています。 初心者でもトライしやすいのがテトラポットなど消波ブロックや岩の隙間に仕掛けを落とし込む方法。釣り場についたら障害物を探し、仕掛けを静かに送り込んであげます。 テナガエビ釣りでユニークなのが、ウキの調整法。一般的なウキ釣りは通常、ウキが水面の上に顔を出すようウキの浮力が勝るようオモリを調整しますが、テナガエビ釣りの場合は、ウキがギリギリ沈むくらい重くします。 これは、テナガエビはエサを捕まえるとすぐに食べるのではなく、ハサミでつかんだまま物陰にかくれてからゆっくりと捕食するという習性があるため。 水面から見える程度の深さにウキを沈むように調整しておけば、エサを掴んだエビが物陰に移動する様子が手に取るようにわかるという仕組み。 横に動くウキが止まったら、物陰に隠れた証拠。しっかりとエサをくわさせるため一呼吸おいてからゆっくり竿をあげます。 テナガエビがハリがかりしていると重さを感じるので、糸がたるまないように注意しながら、エビ特有のグングンと引くキックバックの手応を感じつつゆっくりと取り込んでください。