フリーターは将来「年金が少ない」と聞きました。「厚生年金」に加入できないのでしょうか?
年金額を殖やすには?
将来受け取る年金額を殖やす方法としては、転職して正社員になり収入を上げるほか、老後に年金の受給開始時期を繰り下げることや、就労期間を延ばすことが有効です。それ以外にも、年金額が殖えるわけではありませんが、iDeCoやNISAなど資産運用によって老後資金を確保するのも有効です。 特に就労は有効であり、例えば前述した年収240万円の方が就労期間を69歳まで延ばすと、年間128万円だった年金額は、65歳からは145万円、70歳からは161万円も受け取れるようになります。
まとめ
正社員ならば必ずフリーターより多く年金を得られるとは限りませんが、フリーターは平均的に年収が正社員よりも少なく、年収におおむね比例する厚生年金も、正社員より低くなりやすいです。そのため、フリーターだと将来は年金が少ないといわれています。 もし、現在フリーターで将来の年金が不安だという場合、正社員になることを検討するほか、繰下げ受給や就労の延長なども検討してみてください。そうすることで、特に対策することなくフリーターとして過ごすよりも、将来受け取る年金額を殖やすことができるかもしれません。 出典 令和4年賃金構造基本統計調査 表番号1(正社員・正職員計、正社員・正職員以外計) 厚生労働省 公的年金シミュレーター 執筆者:柘植輝 行政書士
ファイナンシャルフィールド編集部