PFAS規制、水質基準で管理強化へ 11都府県の専用水道で目安超
健康への影響が懸念される有機フッ素化合物(総称PFAS(ピーファス))について、環境省は24日、規制を強化し、現在の管理の目安「暫定目標値」を水道法上の「水質基準」に引き上げる方針を固めた。この日あった専門家会議で小規模な「専用水道」の調査結果を示し、方針への了承を得た。 【写真】国の暫定目標値を上回るPFASが検出された国設専用水道 PFASは炭素とフッ素が結びついた「有機フッ素化合物」の総称。水道水では現在、代表的なPFOS(ピーフォス)、PFOA(ピーフォア)の合計で1リットルあたり50ナノグラム(ナノは10億分の1)という暫定目標値が設定されている。 24日は、全国の社宅や療養所などで使うための自家用の小規模な水道「専用水道」の調査結果を公表。対象約8千件のうち回答があったのは1929件で2割強でしか検査実施を確認できなかった。回答のうち、対象期間とした2020年4月~24年9月に10都府県の42件で超過を確認。その後、2カ所の自衛隊基地でも超過がわかり、計11都府県44件となった。
朝日新聞社