ブルーカーボンで注目集める"藻類ビジネス"関連8銘柄
海中に生息する「藻類」が気候変動問題への対応とともに、ビジネスにおいても注目されるようになってきた(イメージ写真:Mac / PIXTA)
今年7月、ユーグレナ(2931)は中性子線照射による遺伝子変異導入を用いた藻類の品種改良に世界ではじめて成功したと発表した。これにより、バイオ燃料原料の油脂生成量を最大30%増やすことができるという。 NTT(9432)との共同研究による。両社はこの新技術により温室効果ガスの削減や新たなエネルギー資源生成など、気候変動問題の解決に向けて広範囲での活用を目指す。 環境省は今年2月、温室効果ガスの排出・吸収量の算出において、新たに海藻と海草による二酸化炭素(CO2)吸収量を反映する方針を示した。これらの算出は世界初となり、国連などへ提出する。海藻などによるCO2吸収は2022年度で36万トンの見通しとしている。 自然界におけるCO2の吸収・貯蔵では陸上生物により吸収・貯蔵する炭素を「グリーンカーボン」と呼ぶのに対し、海藻など海洋生物によるそれは「ブルーカーボン」と称する。海中に生息する「藻類」が気候変動問題への対応とともに、ビジネスにおいても注目されるようになってきた。
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野津 滋