スペースX、「スターシップ」を発射台に移動–11月18日に打ち上げ、再び空中キャッチへ
Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)は次世代ロケット「Starship」(スターシップ)の打ち上げに向け、第2段エンジン(上段)を発射台に移動させた。 SpaceXはStarshipの試験打ち上げを繰り返しており、10月には5回目のミッションを実施。第1段エンジン(ブースター)の「Super Heavy」(スーパーヘビー)を発射台の箸のようなアームで空中キャッチすることに成功した。将来的には、上段の空中キャッチも検討しているという。 Starshipの6回目の統合飛行試験(IFT-6)「Flight 6」は、米国時間11月18日に予定されている。SpaceXは、全長50mの上段が南テキサスの施設「StarBase」に移動した様子をX(旧:Twitter)に投稿した。Flight 6のStarshipには、バナナのキャラクターが描かれている。 Starshipはこれまで5回飛行しており、2023年の4月と11月、2024年の3月、6月、10月にミッションが実施された。6回目となるFlight 6では再びブースターの空中キャッチを実施し、ロケット上段はインド洋に着水する予定だ。 宇宙船であり、衛星を打ち上げるロケットでもある上段のStarshipとブースターのSuper Heavyで構成される。StarshipとSuper Heavyを組み合わせると全長121mにもなる。Starshipは、米航空宇宙局(NASA)が主導する月探査計画「Artemis」の有人月探査ミッション「Artemis III」を打ち上げる。
塚本直樹