<新宿野戦病院>初回トレンド入り発進 現代日本の問題をクセ強キャストで“ザ・コメディー”に「さすが」「クドカン天才」
小池栄子と仲野太賀がW主演するドラマ「新宿野戦病院」(毎週水曜夜10:00-10:54※初回は夜10:00-11:09、フジテレビ系/FODでは毎週放送終了後から次週のエピソードを先行独占配信)の第1話が7月3日に放送。現代日本の問題を、小池や仲野らクセ強キャストでど直球&コミカルに描く、“クドカン”こと宮藤官九郎の脚本に視聴者がくぎづけになり、初回からトレンド入りを果たした。(以下、ネタバレを含みます) 【動画】小池栄子“ヨウコ”に感化され、仲野太賀“享”からも「yeah」の言葉が ■宮藤官九郎オリジナル“救急医療エンターテインメント”「新宿野戦病院」 本作は、脚本家・監督・俳優・ラジオパーソナリティー・ミュージシャンなど幅広く活躍する宮藤による完全オリジナル脚本。新宿・歌舞伎町を舞台に、“ワケあり”な登場人物たちが交錯する社会の構図をテーマとし、“命”の尊さを投げかける新たな“救急医療エンターテインメント”。 小池がアメリカ国籍で元軍医のヨウコ・ニシ・フリーマンを、仲野が麻酔医の勉強をする美容皮膚科医・高峰享を演じ、橋本愛、平岩紙、岡部たかし、馬場徹、塚地武雅(ドランクドラゴン)、濱田岳、余貴美子、高畑淳子、生瀬勝久、柄本明らが出演。サザンオールスターズの「恋のブギウギナイト」が主題歌となっている。 ■小池栄子“ヨウコ”、仲野太賀“享”らから性加害を受けたというが… 東京・新宿にある歌舞伎町は、ホストやキャバ嬢、ホームレス、トー横キッズ、外国人難民など“ワケあり”な人たちが交錯している。ある日、美容皮膚科医・高峰享(仲野)をはじめ独特なキャラが働く「聖まごころ病院」に、泥酔したヨウコ(小池)が運ばれてきた。 翌朝目を覚ましたヨウコは、享らから性加害を受けたと抗議。ヨウコとコミュニケーションを取り持つ看護師長・堀井しのぶ(塚地)の語学力に思わずくぎづけになる。しかし泥酔状態で大暴れしているヨウコの姿を撮影していた交番勤務の巡査・岡本勇太(濱田)から当時の動画を見せられると、「これ、うちじゃないです」と突然真顔でシラを切り始めたヨウコ。思わず笑みがこぼれるコミカルなやり取りだ。 ■小池栄子“ヨウコ”、緊急処置が必要な2人の処置を始める ヨウコを病院に連れてきたNPO法人「Not Alone」の新宿エリア代表・南舞(橋本)を訪ねた享は、なんでこんな活動をしているのかと南に問う。「私にとってはこの社会は平等じゃない」という南の言葉にひっかかった享は、病院に戻って仲間に尋ねる。内科・小児科医の横山勝幸(岡部)がアメリカは病気にかかっても平等な治療を受けられないと説明。意外なところで、アメリカの保険制度の勉強にもなる。 経営難の聖まごころ病院は外科医を求めていた。そんな折にヨウコが元アメリカ軍医だと知った一同は救世主だと騒いだものの、日本での医師資格がないという現実に直面。しかしお腹を撃たれたムハマドという急患を見事な手腕で処置して見せる。そしてほぼ同時に急性アルコール中毒で運ばれていた高齢の男性・加地は、急性くも膜下血腫も患っていた。ヨウコは一時的な処置なら「(ドラマ)コード・ブルーで見たことがあります」と、加地の開頭手術も始めてしまう。 ■小池栄子“ヨウコ”、負傷したアラブ人から預かった物を渡しに日本へ 実はムハマドを撃ったのは加地だということがわかった。そこで一時的な処置を終えた加地は、すぐさま別の病院へ搬送。享はヨウコはどうして軍医になったのかと問う。ヨウコは「命が平等だから」と、戦地では男も女も善人も悪人も平等に危ないと話す。そして負傷したアラブ人・アリから、日本の歌舞伎町にいる兄・ムハマドの娘への預かり物を渡すために日本に来たことを明かす。 治療したムハマドは、ヨウコが探していたアリの兄・ムハマドではなかった。「もうちょっとちゃんと縫って欲しかった」と言うムハマドに大笑いするヨウコが豪快だ。ムハマドと加地、2人の命を助けたヨウコは、聖まごころ病院に外科医として住み込みで働くことになった。 ■現代日本の問題をクセ強キャストで“ザ・コメディー”にするクドカンに「天才」の声 現代日本が抱える問題をど直球&コミカルに描く展開に、「さすが宮藤官九郎。恐ろしくテンポが良い。人間の平等さと、現代日本の不必要とも思える気遣いや丁寧さ、そして社会の課題を嫌味なく爽やかにストーリーにする」「色々現代の問題も絡めて、やっぱクドカン天才だ」「今の子どもたち、社会なんて勉強しないでこのドラマ観ておけば、それでOKなんじゃないか?ってくらい、いろいろ詰まってて濃い!」などの声があがる。 さらに「英語の『yeah』と日本語の『いえ』の間を取った発音での曖昧な返事の使い方サイコー」「ヨウコ先生はコードブルーでお勉強したんやな」「『住めばミヤコ蝶々』ウケた」などと、ドラマの節々に散りばめられている遊び心満載の言葉や展開も反響を呼び、初回からトレンド入りを果たした。 ◆文=ザテレビジョンドラマ部