AMD「Ryzen 9000」シリーズ、更新で性能向上
AMDは9月30日、Socket AM5プラットフォームを対象にした新しいBIOSファームウェア「AGESA PI 1.2.0.2」を発表した。Ryzen 600シリーズチップセット搭載マザーボードや、AMD 870Xマザーボードのユーザーにメリットがある。 【もっと写真を見る】
AMDは9月30日、Socket AM5プラットフォームを対象にした新しいBIOSファームウェア「AGESA PI 1.2.0.2」を発表した。Ryzen 600チップセット搭載のマザーボードや、新型のAMD 870Xマザーボードのユーザーにメリットがある。 具体的には、Ryzen 9600Xおよび9700Xプロセッサー向けの性能向上のために、保証内TDPの上限が引き上げられた。また、Ryzen 9 9000シリーズのプロセッサーに対するコア間レイテンシーが改善されている。 まず、TDPが65WだったRyzen 7 9700XとRyzen 5 9600Xについては、BIOSアップデートにより、105WのTDP設定を保証内で有効にできるようになった。 次に、Ryzen 9000シリーズは、一部で問題視されていたマルチCCDモデルのコア間レイテンシーが改善する。特に「Metro」や「Starfield」、「Borderlands 3」などのゲームでパフォーマンス向上が確認されたという。 最後に、ファームウェアの件とは別に、X870/X870Eチップセット搭載マザーボードで、DDR5-8000 EXPO仕様をサポートすることもあわせて発表した。DDR5-6000と比べて約1～2nsのレイテンシー改善をもたらし、レイテンシーに敏感なゲームにメリットがあるという。 文● 盛田 諒（Ryo Morita） 編集●ASCII
