足のスペシャリスト・元サッカー選手が語る「ゴルフシューズ論」
「新しいシューズはクッション性が高いので、足のストレスが少ない。僕はヒザのケガを持っているんですが、ヒザへの負担も軽減される。サッカーは90分間のスポーツなのに対し、ゴルフは長時間なので、履く靴にストレスを感じずにやりたい。その点、このシューズは芝の上を長く歩いてもヒザにやさしくていいですね」と、早くも足に馴染んでいる様子だ。 「この出っ張りの、2段構えがいいんですよね(ジェットブースト機能)。サッカーだとこの間がないじゃないですか。ソールと出っ張りの両方でグリップしてる感覚。特にラフに入った時にそれが生きる。より噛んでくれて、より踏ん張れる。足の指も使えてしっかり打てる意識が強くなります」。サッカー選手の足裏感覚は、聞いていて非常に説得力がある。
素足で蹴る感覚が好き/ハーフナー・マイク氏
サッカーのスパイクでもフィット感を重視していたというハーフナー・マイク氏(元日本代表、ヴァンフォーレ甲府などでプレー)は、素足に近い感覚がベストと話す。 「フォワードというポジション柄、思いっきり蹴ることが多かったんで、ほんと自分の素足で蹴るイメージが一番合う。ですから、素足感覚になれる足にフィットしやすいモデルを選んでました。普段靴ではあまり靴下も履かないんですよ。でも、冷え性なんですけどね(笑)」
聞けば、シュートも“骨で打つ”イメージだったというから驚く。「右足の親指のつけ根の骨を使って打ったりしていました。ここって骨が硬いじゃないですか。骨の真ん中で打ったら結構強い球が行くんですよ。同じインステップキックでもわざとそこで打つと違う」 まさに一流ならではの繊細な感覚。シューズが足と一体になっているからこそなせる業であろう。「やっぱり靴のフィット感があるからこそ、そこの骨も生きるというか。足とシューズと地面が一体化する感覚は常に持っていました」 フォワードならではの話がもう一つ。「ポジション的に結構、体を張らなきゃいけないんです。ディフェンダーを背中に背負いながらボールをキープする。そういう時に踏ん張りが大事で、突き詰めるとやっぱりグリップ力になってきます」とマイク氏。