【日本ダービー われかく戦う】シックスペンス・国枝栄調教師「折り合いに不安なし。距離も大丈夫」
競馬の祭典、日本ダービーが26日に東京競馬場で行われる。デビューから3戦3勝のシックスペンスは、スプリングSから皐月賞をパスしての参戦。管理する国枝栄調教師(69)は、ダービー9頭目の挑戦で悲願の牡馬クラシック制覇を狙う。中間の様子、初の舞台、牧場のときの印象、意気込みなどを現役唯一の1000勝トレーナーに聞いた。(取材構成・綿越亮介) ◇ --デビューから無傷の3連勝。要因は 「まず能力が高いのと、レースを使うごとにどんどん良くなっていることだね。スタートがいいし、サッといい位置につけられる。競馬センスがいいよね」 --前走・スプリングSは3馬身半差の圧勝 「スローペースなのに、しまいであれだけ離すっていうのは、やっぱりあのメンバーでは力が一つ上だったし、トップクラスでも面白いかなと思うよ。期待しちゃうね」 --皐月賞を回避して直行を決断した理由は 「膝が気持ちスッキリはしていないので。でも、調教はできているし、競馬を使っていても問題ないので、全然平気だけどね」 --2カ月以上間隔があいた 「たくましくなったし、風格が出ているな。これまでの上昇傾向が続いているっていうか、まだまだお釣りがあるのかな。伸びしろはあるよね。これまでの3戦よりも、今回が一番デキは上がっているよ」 --今回は600メートルの距離延長で、左回りも初めてとなる 「折り合いに不安はないし、距離は大丈夫だと思う。不安材料を探せば初めての東京、左回りって出てくるけど、そこは能力でカバーだね。あとは川田騎手を信じます」 --牧場で初めて見たときの印象は 「いい馬だと思ったけど、筋肉質でね。(適性が)短い距離なのかなと思った」 --ダービーは8頭が挑戦して、最高着順は2018年コズミックフォースの3着。21年は牝馬のサトノレイナスで5着 「コズミックフォースよりは、シックスペンスの方が(力は)上だよ。サトノレイナスは、外から来られて火がついて、4コーナーで早めにっていう感じで…。それでも頑張って5着に残ったし、オークスに行っていれば多分勝っていたかなと思うけどね。やっぱり悔しかった」 --ダービー制覇は悲願