たくさん食べて痩せるダイエット法「ボリュームイーティング」の効果は? 満腹でも減量できる方法を米栄養士が徹底解説!
食生活から、ある食品群を完全に排除することなく体重を減らしたいという人にオススメなのが、「ボリューム・イーティング」という食事法! 痩せることを目標に食事制限を促す排除型のダイエットとは異なり、いっぱい食べながらも健康を目指していくというコンセプトを軸にしている。 【写真】これならたくさん食べてOK!ボリュームが多い食材の一覧 ボリューム・イーティングで、本当に健康的に体重を減らせることができるの? 今回は、専門家たちがボリューム・イーティングについて徹底解説してくれた。アメリカ版ウィメンズへルスからみていこう。 ※本記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスからの翻訳をもとに、ウィメンズヘルス日本版が編集して掲載しています。
ボリューム・イーティングとは?
名称が示す通り、ボリューム・イーティングとはカロリー密度が低くてボリュームのある食材(野菜や果物など)を多く食べることに焦点を当てた食事法。クドシ医学博士いわく、この戦略により、カロリーの摂取量を抑えながら、満腹感と満足感の両方を得ることができるそう。 ボリューム・イーティングでは、水分や食物繊維の含有量が多い食材を優先するのがポイント。これらは胃の中のスペースを多く占領するため、満腹感が得られやすく、結果として摂取カロリーを全体的に減らすことができるとか。 例えば、小盛り、または中盛りの白米を食べる代わりに、大盛りのカリフラワーライスを食べるとか(白米よりもボリュームが多いから)。もしくは、グリーンジュースを飲む代わりに、新鮮な果物を丸ごと食べるなど。そうすれば、摂取カロリーが増加することなく、食べる量が増えて満腹感をしっかり得ることができる。
ボリューム・イーティングは、減量に効果的?
ボリューム・イーティングで推奨される食材の多くは、食物繊維がたっぷり。消化吸収が緩やかであるため、満腹感を長時間得られやすくなる。学会誌『Journal of nutrition』に掲載された2018年の研究によると、14週間のボリューム・イーティングプログラムに参加した女性たちは、高カロリーの食事をしていた女性たちに比べて、2.42%多く体重を減らすことができている。さらに前者のグループの女性たちは、普段の食事よりも満腹感が増すため、「食べたいという欲求」が起こりにくかったと報告しており、このダイエットを続けるモチベーションも高く維持できていたと話している。正確な理由については定かではないが、研究者たちは、自発的なダイエットプランに比べると、ボリューム・イーティングのほうがはるかに従いやすいからではないかと考えている。 ただし、体重を減らす過程においては、遺伝やホルモンなどさまざまな要因が関係していることをクドシ医師は指摘している。医師や管理栄養士に相談しながら、無理なく安全に減量できているかを確認するようにしよう。