「大好きなスケボーでみんなにヤバいと言われたい」世界最年少記録を残し続ける弱冠9歳の天才小学生スケーター河上恵蒔
・今まではSNSで見てもらうことが多かった中で、この前大会でリアルに見てもらってどう感じましたか? エマ:今まで大会に全然出たことがなかったので、自分が実際にトリックとかルーティンを決めた時にこんなに盛り上がってくれるんだというのが分かって、これからもっと大会に出たいなって思いました。テンションも上がるし嬉しかったです。
強さの秘訣は彼自身が引き寄せたトップスケーターたちから学んだスキル
・エマくんが好きなトリックは何ですか? エマ:エアーとかグラインドとかのトリックも得意ですけど、自分が回るのが好きなので「540」「900」「ロデオ」っていう回る系の技が好きです。なんで好きかというと自分が回っている時の感覚が、遊園地の回る乗り物に乗っているみたいな感じで気持ち良いからです。
・普段はどこで練習していますか? エマ:いつもは神戸にある「Gスケートパーク」っていうところで滑っています。あとは名古屋にある「HI-5」っていうスケートパークに行くこともあります。 エマ父:HI-5にはここ1年くらい行けていないのですが、幼稚園の時は毎週のように行ってました。ここのスケートパークにはこの前のWINGRAM CUPで2位になった西川有生くんがいるので刺激もらいに行ったりスクールを受けたりするために行くことがあります。 エマ:あと僕が初めて「540」ができたのもHI-5で、そこからいつも練習してるGスケートパークでもメイクできるようになりました。 エマ父:他のスケートパークでいうと、この前から国内大会のシリーズが始まったので、来月大会がある埼玉県の「秩父スケートパーク」に初めて大会の練習のために行ってきました。
・今回初めて行ったスケートパークはどんな感覚でしたか? エマ:いつもはGスケートパークで乗っているから、アールの面とかコーピングの出方が違っていて合わせるのが難しかったけど、合わせられるようになってからはもうここで試合があっても大丈夫だなって思えるようになりました。 ・9歳にして違いが分かるのはすごいですね!ちなみに普段はどんな人たちと一緒に練習することが多いんですか? エマ:僕の一番の親友はダイチくんっていう子で、いつも一緒に滑ってくれて新しいトリックとかも「じゃあ今日はこれやってみようぜ」っていう感じで一緒にやってくれています。 エマ父:ダイチくんは小学6年生のスケーターなんですけど、エマが始めた幼稚園の年中の時から唯一ずっと一緒に滑ってくれている子です。今では彼と全く同じトリックを練習することはなくなってきているのですが、各々コンテストで出したい技を同じところで一緒に練習しています。 ただ時間が空いたりした時にはお互いが全くやったことないトリックを一緒に挑戦したりしていますね。ここ4~5年は同じことの繰り返しですね。またエマが小さい頃はダイチくんが難しいトリックも一緒に練習しながら教えてくれていたので彼のおかげで急激に成長できた部分もあります。そんなこともあってずっと師匠って呼んでいますね(笑) ・エマくんがスケボーが大好きっていう気持ちが周りに伝わって気づいたらそういう環境が生まれていたって感じですよね エマ父:そうだと思いますね。あと今ストリート種目で活躍している藪下桃平くんも普段Gスケートパークで練習してるんですけど、エマが幼稚園の年長さんの時に一緒に湘南へ滑りに行ってくれたり、幼稚園の頃から一緒に滑ってくれていて、またFLAKE CUPで優勝して有名になった山下魁正くんとかもエマが小さい頃から滑ってくれていたんです。 しかもエマの得意な回転技の「540」のきっかけをくれたのも魁正くんでした。エマが年中さんの時に彼が何度もやって見せてくれたので、それを真似するようになったことで今があります。当時は四十住さくらちゃんもいたりと、当時から全国的に名の知れたスケーターの子たちが小さいエマと一緒に遊んで滑ってくれたので恵まれていましたし、本当にありがたいです。