「ママだって疲れるし、怒る…」藤本美貴が子どもの前でも“不機嫌を隠さない”ワケ
家庭はいちばん身近な社会
藤本さんは家庭を「いちばん身近な社会で、修行の場」だと考えているそう。 現在、長男は中学1年生、長女は小学校3年生で次女が4歳になった。 「子どもたちには、どこに行っても、どんな状況でも対応できるように、空気が読める人になって欲しいんです。子どもに空気を読ませるのってどうなの、子どもは子どもらしくいればいいという意見も聞くけれど、いや、私は子どもだって絶対空気読めたほうが楽じゃんって思います。社会に出たら、上司の口調や表情を読んで、話しかけるタイミングを考えなきゃいけないんだから。 子どものうちでも例えば親に買って欲しいものがあるとき、これ買って! って、いいタイミングで言えるか言えないかで絶対結果って変わってくるじゃないですか。親だって機嫌がいい日があれば、悪いときもありますよね」 藤本さんは子どもの前だからと機嫌の悪さを隠さない。夫婦喧嘩も、「なぜ喧嘩をしているか」「子どもたちが原因ではない」ことを説明したうえで「今、私は怒ってるの」と伝えるそう。 「“母親だから”って、常に機嫌良くいるのって気持ち悪くないですか? にこにこロボットじゃないんだから。普通に疲れてるときは、疲れてるって言えばいい。子どもってどうでもいい話を聞かせ続けてきたりするじゃないですか、それがしんどい時は、ママは今疲れているから聞けない、って言いますよ」 母親だって人間。藤本さんは、「ママらしく」「ママだから」という発想をしない。 「私はただ、子育てをしているだけで。結婚して、子どもが産まれたから、私がやらなきゃ誰がやるんだって思って子育てしてます。あんなママになりたい、良いママでいなきゃ、こんな奥さんでいようみたいな発想は全然なくて、私は子どもより先に生まれて長く生きてるから教えてあげよう、あとは、人として駄目なことは駄目じゃん? って感じで接しているだけ。良いママも良い奥さんも、人それぞれの形があると思うから、私は何も目標とせずに自分の家庭のベストを尽くしています」
【Profile】藤本美貴(ふじもと・みき)
1985年、北海道生まれ。歌手、タレント。2002年3月ソロデビュー後、「モーニング娘。」6期メンバーとして在籍。 2009年に庄司智春さんと結婚。仕事に励み、3児のママとして家事や育児に奮闘中。YouTube『ハロー!ミキティ』の人生相談が大人気。
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