高齢の親に免許を返納させる言葉「事故を起こしたら大変だよ?」はNG。ひろゆきの使える“ズルい”言いまわし
仕事やプライベートで「なぜかうまくいく人」は、どんな言葉を使っているのか? 実は賢い人ほど、相手から期待通りのリアクションを引きだす「ズルくてうまい言いまわし」を日頃から駆使している。 どんな言葉を使えば物事がスムーズに進むのか? 様々なシチュエーションごとに「ダメな言い方」「うまい言い方」を解説した、ひろゆき氏の新刊『賢い人が自然とやっている ズルい言いまわし』から、テクニックの一部を紹介しよう。
高齢の親に免許を返納させる言葉
高齢になった父親の判断力が徐々に鈍ってきていて、日々の車の運転が危なく感じる。しかし、当の本人は「俺は大丈夫」と車の運転をやめてくれない。なんと伝えれば、車の運転をやめて免許を返納してもらえるのか?
「運転をしないほうがベターだ」という理由を伝えましょう
世の中には話し合いで解決できる問題と、解決できない問題があります。話し合いで解決しない問題なのに話し合いをするのは時間のムダ。場合によっては問題がより深刻になることもあります。 高齢者の免許返納問題というのは、これに近い話です。恐らく、周りの人は「事故が起きたら大変だ」とか「他人に迷惑をかける」と説得するでしょうが、本人の意思が変わらない限り何を伝えてもムダなわけです。 そもそも免許返納を拒否する理由とは、「自分が衰えていることを認めたくない」というプライドや、「車が使えず自由に移動できないのがイヤだ」というものです。どちらにせよ、本人には今の状況を変える気はない。 それなら、「運転をしないほうがベターである」という理由を伝えるのがいいです。わかりやすいのは経済的メリット。交通の便がいい場所なら車は必要ありません。ほとんど乗っていないのに税金や駐車場代など維持費を払っている場合は、「乗っている回数や距離を考えたら、タクシーのほうが経済的だ」と、伝えるという手法です。 移動をしなくなって家にいる時間が増えるとボケる心配があるので、できれば代わりの移動手段を用意したほうがいいでしょう。 厄介なのはプライドの問題で運転をやめないパターンです。合理的に説得するのが難しく、身内の人ほど拒否されやすく、険悪になりかねません。 こういう場合は“言い訳”を用意してあげます。例えば、足が悪くて医者に通っている場合、「運転は控えてください」と医師から伝えてもらうとか。衰えているからではなく「病気で仕方なく運転をやめざるを得ない」という言い訳を用意するわけです。