森坂と松本は会見不参加。玖村（左）と桝本（右）の試合が発表された

　5月23日（木）都内会場にて、6月23日（日）東京・後楽園ホールにて開催の『Krush.162』の記者会見が行われ、出場を予定している森坂陸（エスジム）と玖村修平（K-1ジム五反田チームキングス）の対戦相手が発表された。今回が引退試合となる森坂はKrushフェザー級/3分3R・延長1Rで松本海翔（TAD）と激突、玖村はKrushフェザー級/3分3R・延長1Rで桝本翔也（K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST）と対戦する。 【フォト】森坂、篠塚辰樹戦で“高速”ハイキックと飛びヒザ蹴り 　森坂はムエタイ仕込みの蹴り技とバックブローなど回転技も得意とするトリッキーなファイトスタイルで観客を魅了してきた。22年4月からは4連勝をあげ、今年3月に玖村修平とタイトルマッチで対戦し、判定勝利で王座を戴冠。しかし、10月21日の防衛戦で篠塚辰樹に判定負けで陥落となり引退を表明していた。 　未定だった森坂の引退試合の相手に選ばれたのは、新鋭の松本に決定。17歳の松本は3戦3勝（1KO）で、K-1アマチュア全日本-55kgで優勝しているホープ。森坂と松本はともに会見には出席しなかったが、新旧のガチ対決は注目が集まりそうだ。 　そして、もうひとつ未定だった玖村の相手は、桝本翔也に決まった。玖村は、22年8月に軍司泰斗に敗れた後、12月は斗麗に敗北。昨年3月は森坂陸に敗れてKrushフェザー級王座から転落。他団体のリングに上がるも、結果を出せなかった。 　玖村は「6年前に上京し、初めてKrushへ出て、勝ち負けを繰り返しながらもKrushチャンピオンになり、K-1ネクストと期待された時もありました。でも勝てなくなって、ベルトもなくなってしまい、他団体に挑戦も勝てなくてやめようかなと思ったこともありました」とドン底まで落ちていたという。 　だが、「このまま勝てないからといって逃げたくない」と思い、かなりの覚悟を持って今回の試合に臨むと明かした。 　一方の桝本も、芦澤竜誠、朝久裕貴、江川優生といった錚々たる面々から勝利したこともあるが、最近は負け星が先行して玖村同様に崖っぷち状態にいる。　 　玖村のこの一戦にかける思いを聞いていた桝本は、「互いに背負っているものがあるし、熱い打ち合いに応えたい。逃げたら負けると思っています」と全力で迎え撃つ覚悟を持っているようだ。 　森坂と松本の試合とまた違う意味で、玖村と桝本の一戦も熱い戦いが見られそうだ。