【BD】公式レフェリー鬼木貴典さん死去、ステージ4のがん闘病中 朝倉海、溝口勇児氏ら追悼
1分間最強を決める「BREAKING DOWN(ブレイキングダウン)」の公式レフェリーを務めていた鬼木貴典氏が14日に亡くなったことが16日までに分かった。鬼木氏のX(旧ツイッター)を通じて、妻夏美さんが伝えた。ステージ4のがん闘病中であることを公表していた。 【写真】メインの試合を裁く鬼木貴典さん 夏美さんは「妻 夏美からの投稿です 2024年6月14日18:08 鬼木貴典が永眠いたしました。生前はひとかたならぬご厚情を賜り、心より御礼申し上げます」と報告。続けて「家族に見守られながら、苦しむことなく安らかに旅立ちました。生きていこうとする力がとても強く一日一日を大切に過ごしてきて最後の最後まで存在感や、大切な事を心に伝えてくれ笑顔で力強く手を握り続けてくれました。やんちゃな時代を過ごし年齢を重ねる毎に魅力が増し、家族、仲間を大事にしてくれる人でした」とつづった。 さらに「闘病を始めた頃は、誰にも伝えずにひっそりと終わらせたいと私に話していました。先が見えなくなり夫婦で話し合い皆さまに報告したら、たくさんの応援をいただく事ができました。応援メッセージを読むこと。自身に関する動画を見ること。毎日嬉しそうにベッドで過ごしていました。治療に対しても前向きになり、本当に最後まで信じて闘っていました」とし、最後に「心から感謝申し上げます」と感謝した。 鬼木さんは5月に「これまでメインレフェリーとしてお手伝いさせて頂いていた、次回大会のブレイキングダウンのお仕事を辞退させて頂くことになりました」と報告。その理由として「ステージ4の癌です。数年前から患っていたのですが、病状が悪化し足が思う様に動かなくなり、サイドステップ、バックステップなどレフェリーに必要な機敏な動きが出来なくなりました。今は筋肉が日々減少し歩くだけでも身体に激しい痛みが走ります。医師からもこれ以上手立てがありませんと告げられ、医師から告げられた余命も残り2ヶ月をきりました」と告白していた。 妻と4人の子どもを持つ鬼木氏は、「最後の頼みの綱」で保険適用外の自由診療を受けることを決意したが、治療費が1000万円以上掛かることから断念。この投稿に、多くの関係者や格闘技ファンからエールや支援表明の声が寄せられ、同イベントのCOOである溝口勇児氏が自身のXで、クラウドファンディングを開始し、4400万円以上の資金が集まっていた。 鬼木さんの訃報に際し、溝口氏はXで「奇跡が起きてほしかった」「ご冥福をお祈りします」などとつづっている。UFCに挑戦する総合格闘家、朝倉海も「鬼木さん、最後まで戦う姿に僕らが勇気をもらいました。いつも優しい笑顔でBreaking Downの会場を明るくしてくれてありがとうございました。ご冥福をお祈りします」と追悼した。