日本で「年収600万円以上」は上位何%?手取りからいくら貯蓄に回すものなのか
年収600万円の生活実態
ここからは年収600万円の手取りや生活費の実態について確認しましょう。 ●年収600万円の手取りはいくら? 年収600万円の手取りは、およそ額面の75%から85%とされています。 そのため、手取り額は450万円から510万円程度が目安です。 賞与が年間で月収の4ヵ月分だと想定すると、手取りの月収は約28万円から約31万円になります。 では、生活費における平均的な支出額がいくらなのか確認しましょう。 ●年収600万円の生活費はいくら? 年収600万円の生活費は、2人以上の世帯で29万2861円でした。 年収階級ごとの生活費は、以下の通りです。 仮に手取りが約28万円から31万円だとすると、収入と支出がほぼ同じ額となります。 住宅費や教育費などの支出がかさむため、ファミリー世帯では貯蓄にお金を回せない可能性があるでしょう。 ●年収600万円の貯金額は? 年収600万円の貯蓄額は1517万円でした。 内訳をみると、以下の通りです。 ・通貨制預貯金:531万円 ・定期性預貯金:448万円 ・生命保険など:291万円 ・有価証券:228万円 年収600万以上の貯蓄額は、以下の通りです。 ただし、金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」の結果を見ると、年収600万円でも貯蓄できない世帯もいるようです。 年収500万円以上750万円未満で金融資産を保有していない割合は、20.1%でした。 およそ5世帯に1世帯は貯蓄できていない結果となっています。 もし貯蓄ができていない場合、手取りからいくら貯蓄に回すべきか確認しましょう。
手取りからいくら貯蓄に回すべき?
貯蓄に回す割合として、まずは手取りの25%を目標にしましょう。 たとえば手取りの月収が25万円だった場合、貯蓄額は6万円から7万円を目標にしてください。 手取りの25%を貯蓄に回せない場合は、以下の項目を見直して支出を減らしましょう。 ・保険料などの固定費を見直し ・携帯料金やサブスク費用の見直し 家計の見直しにあたっては、将来のライフプランを作成したうえで不要な支出がないのか確認してください。