市電、分岐器通過時にまた脱線、けが人はなし 8月にも別型の分岐器原因で脱線 鹿児島市交通局
3日午後2時45分ごろ、鹿児島市東谷山2丁目の市電谷山電停付近で、鹿児島駅前発谷山行きの市電が脱線した。乗客と運転士計約20人にけがはなかった。市交通局は原因を調べている。市電では8月3日にも、同市浜町の鹿児島駅前電停近くで分岐器の老朽化による脱線事故があったばかりだった。 【写真】〈別カット〉脱線した鹿児島市電の車両=3日午後5時ごろ、鹿児島市東谷山2丁目
同局によると、電車は終点の谷山電停で折り返し運転のため反対側の軌道に進入しようと、ホームの約25メートル手前の分岐器を通過する際に脱線した。後続列車は、事故現場の約15メートル手前にある臨時ホームに停車し、客を乗り降りさせた。大きなダイヤの乱れはなかった。 同局は8月の脱線事故後、原因となった分岐器と同型の12カ所で緊急点検を実施した。谷山電停付近の分岐器は形状などが異なり緊急点検の対象外だった。
南日本新聞 | 鹿児島