“インディー最後の大物”橋本友彦が肝臓がん手術を公表も復帰目指す!「来年、藤田和之さんともう1度シングルマッチで戦いたい」
精密検査の結果、9月9日に肝臓がんステージ2と告知された。
“インディー最後の大物”と称され、プロレスのみならず、総合格闘技でもファイトしてきたプロレスリングA-TEAMのエース・橋本友彦が肝臓がんのため手術を受けたことを、この度公表した。 【動画】2021年橋本友彦と藤田和之の一騎打ち(新木場1STRING) 橋本は柔道で鍛錬した後、2000年4月に故・木村浩一郎さん率いるJPWAでプロデビュー。2002年にはDDTに入団し、プロレスと並行して、総合格闘技の試合にも出場。2003年12月31日の「INKOKI BOM-BA-YE 2003」では、あのアリスター・オーフレイムと対戦した。DDT退団後は自身のプロデュース興行「TEAM MAKEHEN」を主宰し、紫雷美央、紫雷イオ(現イヨ・スカイ)を発掘し育成。その後、アパッチプロレスを経て、2017年2月にA-TEAMを旗揚げした。来年4月でデビュー25周年を迎える。 2月に体調の異変を覚えた橋本は病院を受診したところ、肝臓に異常が見つかった。それでも、試合には出場していたが、精密検査の結果、9月9日に肝臓がんステージ2と告知された。医師からは速やかな手術を勧められたが、橋本にはどうしてもすぐに手術できない事情があった。 それはプロレスラー、格闘家として尊敬する藤田和之(プロレスリング・ノア)との3度目の一騎打ちが控えていたからだ。「体がどうなっても、どうしても藤田さんと対戦したい」との一心で、10月13日、東京・新木場1stRING大会に強行参戦。過去の藤田との対戦成績は2戦2敗。「今度こそはなんとしても勝ちたい」との思いで挑んだ一戦はバチバチの戦いになり、両者リングアウトに。2人とも納得いかず、再試合となったが無効試合となり、3度目の正直はならなかった。 体は悲鳴を上げていた橋本は11月19日、都内の病院で腫瘍の除去手術を受けた。実は橋本は病気のこと、手術を受けることを、ごく一部の関係者、選手にしか話していなかったが、今回しばらく欠場になるため、公表することを決断した。 がんで闘病中とあって、引退も頭によぎるが、あくまでも橋本は“目標”を達成するために復帰を目指し、現在治療に努めている。その目標とは、もう1度藤田とシングルで戦うことだ。橋本は「もう体もボロボロだし、現役も長くはできないと思いますけど、来年、もう1度藤田さんとシングルをやって、今度こそは勝ちたい」と力強く語った。 その目標を実現させるべく、まずはA-TEAMの年内最終興行である12月29日の千葉・オリエンタルホテル東京ベイ大会での復帰を目指す。同大会で橋本は“伝説の格闘家”であるスーパー・ライダー、雷電と組み、美月凛音、伊織、BUMSOL組と対戦する。その試合をステップに、藤田戦の実現に動いていく意向だ。 なお、同大会ではWEWタッグ選手権(王者組=ディラン・ジェイムス&長谷川一孝vs挑戦者組=スーパー・タイガー&長嶋孝太)、WEWジュニアヘビー級選手権(王者=櫻井匠vs挑戦者=大和ヒロシ)、WEW JAPAN選手権(王者=外崎幸作vs挑戦者=清水来人)の3大タイトル戦のほか、“怪物”アジャコングも参戦する。 〈写真提供:プロレスリングA-TEAM〉
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