日仏の結婚事情。情熱的なフランス人×クールな日本人カップルのちょうどいい関係
仕事も優先順位が明確で、やりたいことを形にしていく。尊敬がベースにあるので、うまくいくのかもしれません。
現在22歳と18歳の2人の娘はそれぞれの意思でパリに留学中。週末も休まず、時には朝まで仕事をしてそのまま飛行機で出張。そんな働き方をしてきたニコラさんと、24時間営業のような会社を切り盛りしてきた玲子さん。情熱的に仕事をする両親の姿を見せることで、娘たちは自然にやりたいことを見つけ、自立していったと言います。 「うちは子どもが家を出ても関係ない。子どもは子ども、夫婦は夫婦。娘は大好きだけど、大切なのは玲子ちゃんの幸せ」(ニコラさん) 「ここまではっきりしているのは、フランス人だからというより彼の個性。仕事も優先順位が明確で、やりたいことを形にしていく。尊敬がベースにあるので、うまくいくのかもしれません」(玲子さん) 年末年始には夫婦で10日間のニュージーランド旅行を楽しんだという2人。 「当初娘たちが帰国しないと言うので旅行を決めたら、やっぱり帰国したいと連絡が。もう決めちゃったよと宣言して、2人で旅を楽しみました。リタイヤしたらこんな感じなのかなと、未来像が少し見えました」(玲子さん)
玲子さんに5つの質問
Q 夫がフランス人で良かったことは? A バカンスをしっかりとることでしょうか。 Q 文化の違いで戸惑ったことは? A 言わなくても分かるでしょ(日本)と言わないと分からないでしょ(フランス)。 Q 国際結婚に迷いはなかった? A 全然ありませんでした。 Q けんかはする?主な原因は? A ほぼしません。 Q 仲直りの方法は? A 夫はけんかが嫌いなので険悪な空気になるとすぐに謝ってきます。
PROFILE
宮元玲子/みやもと・れいこ 広告代理店でマーケティング職を務めた後、結婚後は夫と共同で設立したデザインスタジオ「キュリオシティ」でマネジメント業務全般を担当。 グエナエル・ニコラ/Gwénaël Nicolas フランス出身のインテリア/プロダクトデザイナー。「キュリオシティ」代表。東京を拠点に世界中で様々なプロジェクトを手がけている。
『クウネル』2024年9月号掲載 写真/目黒智子、 取材・文/吾妻枝里子
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