「昔から殺人事件調べるの好き」“紀州のドン・ファン”元妻 検察側質問で元夫殺害を完全否定 傍聴続けた記者「弁護側と検察で返答の違い」
「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家の男性に覚醒剤を摂取させ殺害した罪に問われている元妻の裁判員裁判。 【写真】「殺人事件調べるのが好き」”紀州のドン・ファン”元妻 傍聴続ける記者「弁護側と検察で返答に違い」 元妻は事件前、「老人 完全犯罪」などと検索していたことについて、男性殺害との関連を否定した。
■「性的機能が衰えた野崎さんから頼まれ、密売人から薬物を購入した」
弁護側:Qあなたが用意した覚醒剤を、野崎さんに口から摂取させて殺したと言われていますが、そういう事実はありますか 須藤被告:一切ありません。 初公判と同様に、無罪を主張した須藤早貴被告(28)。 2018年、55歳年上の元夫で「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家・野崎幸助さん(当時77歳)に覚醒剤を摂取させ殺害した罪に問われている。 先週行われた弁護側の被告人質問ではー 須藤被告:社長から『もう駄目だから覚醒剤買ってきてくれませんか』と言われた。 「性的機能が衰えた野崎さんから頼まれ、密売人から薬物を購入した」と説明した。
■遺産目的の結婚だと「誰にも隠してない」
これまで検察側は、財産目当てで結婚し、莫大な財産を得るために殺害したと指摘。 先週に引き続き行われた11日の弁護側の被告人質問で、野崎さんの死亡後、経営する会社の役員に就任した事について聞かれるとー 須藤被告:代表がいないから、会社が回らないので、相続人のあなたが代表になるしかないと言われた。 弁護側:Qあなたが代表になることを弁護士に頼んだことは? 須藤被告:ないです。 弁護側:Q遺産目的の結婚と周りから言われていることに対しては? 須藤被告:誰にも(遺産目的の結婚だと)隠してないし、社長も周りに100万円渡してることを言ってるので。 財産目当ての結婚だったと認めるも、殺害については否定した。
■スマホ検索履歴「老人完全犯罪」「特殊な殺人事件とか調べるのが好き」と殺害目的の検索否定
さらに、注目されるのが、事件前「老人 完全犯罪」などと調べた、須藤被告のスマートフォンの検索履歴について。 弁護側:Qインターネットではどんなものを見た? 須藤被告:昔から特殊な殺人事件とか調べるのが好きでした。 弁護側:Q『老人 死亡』などの、老人に関する検索履歴がありましたが? 須藤被告:直前に見ていた動画が関係しています。老人ホームで3人が転落死した事件で、殺害を認めた男のインタビューを再生していました。直前の動画に影響されて、その関連のものを見たくて検索しました。 野崎さん殺害を目的に検索していたことを否定した。
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