悲しき記憶…ポルトガル代表、背番号10の系譜(4)悲しすぎ…ベンチを温め続け…「控えの10番」となった男
ポルトガル代表の主役といえば、背番号7だろう。ルイス・フィーゴやクリスティアーノ・ロナウドの顔が真っ先に浮かぶエースナンバーだ。では、他国で主演クラスのスターたちが着けてきた背番号10は、ポルトガル代表においてどんな価値を持つものだろうか。直近のワールドカップ5大会で「10」を背負った選手たちの活躍を振り返る。※所属チームは大会当時
ブラジルワールドカップ(2014)
背番号10:ヴィエイリーニャ(ヴォルフスブルク) 生年月日:1986年1月24日(当時28歳) 個人成績:1試合出場/0得点0アシスト 戦績:グループリーグ敗退 ダニーの負傷によってポルトガル代表から初めて招集されたのは2011年11月のこと。それからA代表デビューまでは1年半以上の時間を要し、2013年3月のブラジルワールドカップ欧州予選・イスラエル代表戦で初キャップを記録した。 ブラジルワールドカップ開幕時点でポルトガル代表では9試合の出場歴しかなく、初ゴールは本大会直前に行われたアイルランド代表との国際親善試合だった。ここまでで察しがつくとおり、背番号10を任されていながら控え選手の1人に過ぎなかったのだ。 当然、グループリーグが始まってもベンチを温め続けた。出番が訪れたのは最終戦のガーナ戦の後半途中から。ポルトガル代表はその試合に勝利したものの、得失点差で決勝トーナメント進出を逃し、ヴィエイリーニャのワールドカップも幕を閉じた。 代表のみならずクラブでも、ヴォルフスブルク時代に絶対的な主力だった時期は短く、両ウィングとサイドバックを器用にこなすユーティリティ的な位置づけ。ポルトガル代表の背番号10の価値を高めるようなワールドクラスの選手にはなれなかった。
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