「肝臓がん」は飲酒・喫煙しなくても発症するリスクが!? 予防するための生活習慣を医師が解説!
肝臓がんを予防する生活習慣
編集部: 肝臓がんを予防する生活習慣があれば知りたいです。 山名先生: 基本的なことですが、適度な運動を取り入れることが推奨されています。特別なことをする必要はなく、生活の中にちょっとしたウォーキングや軽いジョギングなどの有酸素運動を取り入れるだけでも予防につながると思います。 編集部: 食生活についてはいかがでしょうか? 山名先生: 脂肪や糖質を摂りすぎないことが大切です。特に、ジャンクフードなどに含まれる「飽和脂肪酸」には要注意です。糖質制限などの過度なダイエットは、ストイックにやりすぎても健康を損ねるので、まずは「腹八分目におさえて食べすぎない」「ジャンクフードを控える」「アルコールを摂り過ぎない」など、できることから始めてみてください。 編集部: 最後に、読者へのメッセージをお願いします。 山名先生: 肝臓がんを予防する生活習慣といっても、特別なことが必要なわけではなく、生活習慣病予防と似ている部分がほとんどです。「肥満にならないよう体重管理をする」「適度に運動する」「アルコールを控える」「和食中心の食事、特に魚を積極的に食べる」などが大事です。 そして、血液検査だけでなく、定期的な画像検査を受けましょう。特に「肝炎の既往のある」「家族が肝臓疾患を抱えている、もしくはがんの人がいる」といった場合は、一度は超音波検査を受けてみてはいかがでしょうか。
編集部まとめ
今回は、肝臓がんの原因や症状、予防するための生活習慣などについて解説していただきました。肝臓がんを予防するためには、日常生活での小さな積み重ねが大事とのことでした。そして、定期的に健康診断や超音波検査を受けることで、早期発見や予防につながります。今日からできる生活習慣の見直しで、健康な肝臓を維持していきましょう。 [この記事は、Medical DOC医療アドバイザーにより医療情報の信憑性について確認後に公開しております]
監修医師:
山名 陽一郎 先生(さがみ野やまなクリニック) 日本大学医学部卒業。その後、日本大学医学部附属板橋病院、海老名総合病院、公立阿伎留医療センター、みつわ台総合病院で経験を積む。2024年、神奈川県海老名市に「さがみ野やまなクリニック」を開院。医学博士。日本消化器病学会専門医、日本肝臓学会専門医、日本消化器内視鏡学会専門医、日本内科学会認定医、難病指定医。