ホンダ「スーパーカブC100」白煙対策完了!! いよいよスズキ製ピストンに火が入る 同い年のバイク=スーパーカブと生きるバイクライフ VOL.20
スズキGF250純正ピストンを流用した本当の理由
OHVのC100エンジンを「モデナイズ」 (=現代では当たり前の技術を採用)することで、マフラーからの白煙対策ができないものか? オーバーヒート時の、焼けるようなオイル臭さを減らせないものか……。現代では当たり前のようなことですが、OHVエンジン時代のスーパーカブC100にとっては、理想的なお話しでもあります。 【画像】モディファイしたスズキ製ピストンをスーパーカブC100にドッキング! ピストン組込の様子を画像で見る(9枚)
旧車ミーティングに参加していつも感じるのは、モクモクとマフラーから白煙を吹き出す2ストエンジンモデルには、ある種の郷愁!? のような想いがめぐりますが、4ストエンジンモデルのマフラーから白煙を吹いたり、エンジンオイルが焼ける臭いがするのは、どうも今ひとつだと感じてしまいます。 特に、1960年代以降の4ストエンジンモデルが、そんなコンディションだと、がっかりしてしまいます。そんな想いをめぐらせているのは、おそらくぼく一人だけではないと思いますが……理想的には、白煙やオイル焼けの臭いがしないエンジンが良いですね。特に、スーパーカブC100シリーズは、身近なモデルだからこそ、そうあってほしいといつも思います。
他機種用ピストンの流用で「モダナイズ」しようと考えた最大の理由は、ボアアップなどの排気量アップやパワーアップではなく、C100時代のようにピストンリングのオイルリング(=シリンダー内壁のエンジンオイルをかき落とす役割のピストンリング)が「一体鋳造式」ではなく、ハガネ素材かつプレス構造を採用した、現代モデルのような「3ピース構造」のオイルリングを採用したピストンを流用できないものか!? と、いうところにあります。 オイル上がりの防止としては、一番確実かつ効果的だからです。鋳鉄シリンダーなので、オーバーヒートしやすい傾向で、一体構造の鋳鉄リングだと、熱の影響で張力が低下してしまいます。そこで、現代的な3ピースリングを使えれば、ピストンリングの張力を、ある程度は維持できるのではないか!? と考えました。