今起きている航空機不足とは? 高まる需要に足りない供給量、航空会社の経営を圧迫【外電】
好調な航空機リース市場
一方、航空会社への新型機の納入が滞っているなか、航空機リース市場は活況を呈している。航空データ分析のシリウムによると、A320-200neoと737-8MAXの新型機のリース料金が月額40万ドル(約6040万円)に達し、2008年半ば以来の高値になっているという。 米国の航空会社団体エアラインズ・フォー・アメリカ(A4A)のチーフエコノミストであるジョン・ハイムリック氏は、航空各社はパンデミック前に比べて航空機リースに30%多く支出していることを明らかにした。 また、既存の航空機の修理整備コストも上がっており、ユナイテッド航空、デルタ航空、アメリカン航空の修理費用は昨年、2019年に比べて40%増加した。ハイムリッヒ氏は、需要が高いにもかかわらず、リース、修理、人件費の増加が航空会社の利益を圧迫するだろうとの見解を示す。 旅行サイト「バケーションナー」の調査によると、インフレ率の上昇などによって、今夏に飛行機での旅行を計画している米国人は1年前に比べて減少しているという。 ※ドル円換算は1ドル151円でトラベルボイス編集部が算出 ※本記事は、ロイター通信との正規契約に基づいて、トラベルボイス編集部が翻訳・編集しました。
トラベルボイス編集部